ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ゲッティンゲンのアドベントカレンダーが届いた

f:id:Thosomich:20201201151713j:plain

ゲッティンゲン旧市庁舎のアドベントカレンダーが届いた

先日、思いがけずドイツから手紙が届きました。送り主はドイツのど真ん中のゲッティンゲンに住む大学時代同じゼミで低地ドイツ語を学んだA君とそのパートナーのDちゃん。封を切ると、上の画像のゲッティンゲンのクリスマスマーケットのアドベントカレンダーでした。クリスマス近くの夜、屋台の明かりに浮かび上がるゲッティンゲンの旧市庁舎と、その後ろには聖ヨハニス教会の双塔が美しいです。

今年は新型コロナウイルスパンデミックでドイツに行くことができない私にA君が気を遣って送ってくれたのです。コロナ禍で再び外出自粛が呼び掛けられ、ストレスが溜まっていきそうな時期に本当に嬉しい便りです。

f:id:Thosomich:20201201151718j:plain

12月1日の今日、最初の1の窓を開けた

今日さっそく1の窓を空けてみました。カードのアドベントカレンダーなので、チョコレートなどは入っていませんが、キャンディーの絵が描かれていました。クリスマスイブまでひとつずつ窓を開けていきます。

来年こそはまたドイツのど真ん中に行きたいものです。

たまたま泊まったクリスチャンスフェルトは世界遺産

2年前、2018年の今頃、ドイツのど真ん中のゲッティンゲンからレンタカーでデンマークユトランド半島へ1泊2日で旅をしました。

f:id:Thosomich:20201127152019j:plain

冬の空にはためくデンマーク国旗

ゲッティンゲンからアウトバーン7号線(A7)に乗り、北へ北へと走ります。ハノーファーハンブルクを通り、デンマークの国境を越えます。赤地に十字のデンマーク国旗ダンネブロ(Dannebrog)が見えると、心が高鳴ります。

アウトバーン7号線はデンマークに入るとヨーロッパ道路45号線(E45)になります。午後3時過ぎ、デンマーク側の最初のサービスエリアでおそい昼食を取りました。

f:id:Thosomich:20201127152015j:plain

lseは北欧スタイルのホットドッグ

画像の北欧スタイルの細めのソーセージのホットドッグは日本国内のイケアでも食べられますね。しかし、デンマークで食べるホットドッグ(Pølse)は格別でした。

さて、旅の目的は30年来のファンであるデンマーク人のシンガーソングライター、アンヌ・ドゥールト・ミキルセン(Anne Dorte Michelsen)のクリスマスコンサートを聴きに行くためでした。そのコンサートはヨーロッパ大陸からちょろっと飛び出したユトランド半島にある小さな町の教会で夜の7時ごろからはじまります。その夜の宿は車で30分ほど離れたクリスチャンスフェルト(Christiansfeld)という町。クリスチャンスフェルトの宿に着いたのは4時過ぎで、すでに暗くなりはじめていました。

詳細は省略しますが、想定外のトラブルと旅の目的がコンサートだったためにクリスチャンスフェルトではただただ寝るだけになってしまいました。この町が実は世界遺産であることを知ったのは、いざドイツに帰る段になってから。朝からしとしと雨が降り、散歩しながら町を見ることもできず、車の窓を開けてデジカメで写真を撮るばかりでした。

f:id:Thosomich:20201127152133j:plain

クリスチャンスフェルトの街並み

クリスチャンスフェルトはモラヴィア教会の入植地クリスチャンスフェルド」として2015年に世界文化遺産に登録されました。北欧的な低い家並みとは対照的にまっす延びる石畳の道が印象的です。こうした町の作りが世界遺産と関係があるのでしょう。クリスチャンスフェルトがいかなる世界遺産なのか、新型コロナウイルスのパンデミッックが落ち着いたら、温かい季節に改めて見に行きたいものです。

クリスチャンスフェルトはデンマークのここにあります。

コロナ収束後のゲッティンゲンは……

f:id:Thosomich:20201124155440j:plain

2018年11月下旬のゲッティンゲン、ヴェーエンダー通り

10日ほど前にゲッティンゲンの地元新聞「ゲッティンゲー・ターゲブラット(Göttinger Tabeblatt)」のホームページをのぞいてみたら、旧市街の目抜き通りにある新聞や雑誌を販売するプレスハウス・トノッロ(Pressehaus Tonollo)が今年いっぱいで閉店すると報じていました。多くの人が新聞や雑誌を紙ではなく、スマホやパソコンで読むようになったこともあるのでしょうが、新型コロナウイルス感染症の影響もあったのではないでしょうか。私がゲッティンゲンに住んでいた頃からずっと営業していたお店で、なくなってしまうことにかなりショックを受けました。トノッロ以外にも靴屋やアパレルの小売店の閉店がゲッティンゲン市内で相次家いるようです。

先日、ドイツ連邦政府新型コロナウイルスに関する動画を公開していましたが……


Zusammen gegen Corona #besonderehelden


Zusammen gegen Corona #besonderehelden

何もしないで家で怠けていることで英雄になったという動画です。日本のニュース番組でも紹介されていましたね。もともとファッションにはそれほど敏感ではないドイツ人がロックダウンで家にこもれば、服も靴もますます売れなくなります。

f:id:Thosomich:20201124172410j:plain

2018年冬、ゲッティンゲンのへそ (Nabel)

ゲッティンゲンは人口が13万人ほどで、大都市ではありません。今はどんな風になっているのでしょう。本来ならば、昨日11月23日からクリスマスマーケットがはじまっていたはずでした。コロナ禍が収束して、再びドイツに行けるようになったら、ゲッティンゲンはさびしいことになっているのでしょうか。心配です。

日本国内でもコロナで閉店を余儀なくされた飲食店を時々見かけます。自分の暮らす地元と好きな町ががコロナ後は一体どんな風にに変わってているのでしょう。

ゲッティンゲン、東の守りの塔

今年は新型コロナウイルス感染症の影響でドイツに行くことができませんので、これまでの旅を振り返ります。

f:id:Thosomich:20201113160257j:plain

ゲッティンゲン側から見るローリンゲンの村

2018年の11月下旬からの2週間をドイツのど真ん中ゲッティンゲンに滞在し、その時に2000年代初頭ゲッティンゲンに住んでいた時からずっと気になっていた中世の塔に行ってみました。

この塔はゲッティンゲンの東の端にあります。2000年代前半にゲッティンゲンに住んでいた頃、東へ向かうB27(連邦道27号線)を車で走っている時にこの塔の存在に気づきましたが、この辺りのB27は自動車専用区間になっており、車を止めることができません。歩行者が立ち入ることができないようにフェンスも張られており、木立の先に石造りの塔があるのをかろうじて確認できるだけで、ずっと全貌を見ることができませんでした。

塔があるのは、ローリンゲン(Roringen)という村で、この村までゲッティンゲン市です。上の画像中央に見えるのがローリンゲンの村です(上の画像は2017年の夏に撮影)。

f:id:Thosomich:20201113163120j:plain

この日はゲッティンゲンの駅前で eバイク(電動自転車)を借りて、冷戦時代の国境の町ドゥーダーシュタット(Duderstadt)へ向かいました。ゲッティンゲンの旧市街を抜けて、B27を走ります。ガードレールの左側、歩行者自転車道路を走ります。上の画像の峠を登ると、ローリンゲンの村です。

f:id:Thosomich:20201112135830j:plain

ローリンゲンの村には立ち寄らず、歩行者自転車道をそのまま進み、村の外れ、峠の頂上にある塔にたどり着きました。この塔はローリンガー・ヴァルテ (Roringer Warte)といい、1407年頃に建てられました。中世のゲッティンゲンの町を防衛するための見張りの塔です。このブログでは以前、中世の見張りの塔を紹介しましたが、このローリンガー・ヴァルテの入口には柵が取り付けられており、残念ながら登ることができません。しかし600年も前から建っていると思うと、畏敬の念が湧いてきます。この峠道を中世の人たちが行き来したのでしょうね。

この日は11月下旬の寒い日でしたが、ローリンガー・ヴァルテに立ち寄った時に幸運にも晴れて明るい背景の写真を撮ることができました。

f:id:Thosomich:20201112140035j:plain

中世の見張りの塔を後にして、峠を下りました。B27はハルツ山地へと続きます。このカーブの少し先には、ヨーロッパ・パン博物館ヴィルヘルム・ブッシュの水車小屋があるエーバーゲッツエン(Ebergötzen)の村があります。

ゲッティンゲンの南にもこのような中世の塔があるので、新型コロナウイルスパンデミックが収まりドイツにまた行けるようになったら、足を運んで写真を撮りたいと思います。

ローリンガー・ヴァルテはドイツのここにあります。

ゲッティンゲンのクリスマスマーケットもキャンセルに

f:id:Thosomich:20201106135303j:plain

2018年 ゲッティンゲンのクリスマスマーケットの風景

昨夜 デンマークのクリスマスビール解禁日のイベントが今年はキャンセルとなったことを書きましたが、今朝ゲッティンゲンの地元紙ゲッティンガー・ターゲブラット(Göttinger Tageblatt)のホームページを覗いてみたら、ゲッティンゲンのクリスマスマーケットのキャンセルが決まりました。このコロナ禍にあっても最近までクリスマスマーケットを開催する方針だったようですが、今週の月曜11月2日からドイツ全土で部分的ロックダウンとなってしまったので、致し方ないというところなのでしょう。

クリスマスマーケットが美しいと評判のハルツ山地のゴスラーも、ドイツ1とも言われるニュルンベルクもクリスマスマーケットは今年はキャンセルになってしまいました。

クリスマスマーケットで商売をしている人たちもたくさんいるので心配になります。

また、先週の日曜10月25日からヨーロッパは冬時間となり、ドイツはこれからどんよりと暗い日が続きます。暗く寒い冬の唯一の楽しみと言えるのがクリスマスマーケット。夕方、クリスマスマーケットで友だちや知り合いとホットワインを飲みながらおしゃべりをするのが実に楽しいのに、それがキャンセルとなると、精神的にとてもきつい冬になってしまうことでしょう。ゲッティンゲンやドイツに住む友人や知人のことが気がかりです。

デンマークの J-Day 今年はキャンセル

11月の第1金曜日は、北欧のデンマークではクリスマスビールが解禁されるJ-Day(Jはツボルグ社のクリスマスビール julebryg :ユーレブリュグの頭文字から)。

2000年代の前半、ドイツのど真ん中に住んでいた頃、わざわざゲッティンゲンからこのJ-Day当日にコペンハーゲンまでクリスマスビールを飲みに行ったこともありました。解禁日の夜にはツボルグ(Tuborg) 社から無料のビールが振る舞われます。

2018年冬のドイツの旅ではユトランド半島へレンタカーで走り、J-Dayの当日ではなかったもののデンマークのクリスマビールを飲んできました。

f:id:Thosomich:20201105221406j:plain

2002年のJ-Day コペンハーゲンにて

しかしコロナ禍の今年2020年、J-Dayはどうなるのだろうと思い、ツボルグ社のホームページをのぞいてみたら、やはり今年はキャンセルとなりました。新型コロナウイルスについては言及されていませんが、やはりコロナの影響なのでしょう。無論、クリスマスビールそのものは販売されるのでしょう。しかし、デンマークに在住されている方以外は飲むことは難しいのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症の対策ができて、いつか心おきなくデンマークにクリスマスビールを飲みに行きたいものです。

ドイツでは今週の月曜から部分的なロックダウンが始まってしました。クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)はどうなるのでしょう。ゲッティンゲンでは感染対策しながらクリスマスマーケットを開催すると発表していますが、実際に開催できるのでしょうか、心配ですね。いずれにしろ、いつか安心してクリスマスビールやホットワインを飲みに行けるようになることを願うばかりです。

コロナ禍の秋、ドイツの味覚を家庭で グラスでビールを

ヨーロッパが新型コロナ ウイルス感染症の第2波に見舞われており、ドイツでも11月2日から再びロックダウンが行われます。そのようなわけで今年のドイツ行きは絶望的です。仕方がないので、スーパーのお酒売り場でドイツビールを買ってきて、少しばかりドイツの雰囲気を感じなからビールを飲むことにしました。

最寄りのJRの駅併設のスーパーで買ったのきたがのが、ビットブルガー(Bitburger)プレミアム・ピルス。ドイツの3大ビールメーカーの一つで、日本国内で最も手に入りやすいドイツビールではないでしょうか。残念ながらドイツのど真ん中ではなく、ルクセンブルクに近いドイツ西部の町ビットブルク(Bitburg)のビールです。私の好きなドイツビールのひとつです。

f:id:Thosomich:20201023165521j:plain

このビットブルガーのビールを飲むのに、ビットブルガーの銘柄が入ったグラスを使いました。どっしりとしながらもすっきりとしたスタイルをしていて、ドイツビールのグラスで最も美しいデザインだと私は思っています。3年ほど前に四谷荒木町にあった老舗のドイツ料理のレストランが閉店される時にお願いして分けてもらいました。

ドイツ3大メーカーのビールなので、大量生産品なのですが、日本のビールにはない香りとコクがあります。お気に入りのグラスで飲むとさらに美味しく感じるものです。

           
ドラマ 「ワカコ酒 Season5」第7夜 | BSテレ東

そういえば、テレビドラマのワカコ酒 Season 5」で主人公の酒飲みOLワカコがカジュアルなドイツレストランでこのビットブルガーを飲んでいましたね。

f:id:Thosomich:20201023164107j:plain

そしてもう1本買ってきたのが、北ドイツ、ブレーメン(Bremen)ベックス(Beck's)。このビールもドイツのどこでも買えるようなビールで、個性がないのが個性といった味です。

グラスは、ドイツのど真ん中の美味しいビール、アインベッカー(Einbecker)のもの。2018年夏の旅でアインベックの町で買ってきました。このスッと上に立ち上がっていくデザインのグラス、実は容量が100cc(0.1l)と少量で、2つあれば350ml缶のビール1本をシェアするのにちょうど良い大きさです。1つ2ユーロくらいだったと記憶しています。この小ささが心地よいグラスですね。アインベッカーのボックビア(Bockbier)用の足付きグラスも買ってきましたが、残念なことに割ってしましました。

f:id:Thosomich:20201023164147j:plain

さて、ドイツビールのグラスですが、銘柄がプリントされた裏側にはヒュルシュトリッヒ(Füllstrich)という目盛りがあります。消費者保護の目的で付けられており、飲食店はビールを少なく注いでごまかすことができなくなります。日本国内のドイツ料理を出すお店でホール係の店員さんがこの目盛りのことを知らずに、線よりも下にビールを注いで運んでくることがありますが、ドイツ人はそういう時にけっこう文句を言いますので、できれば気をつけいただきたいものです。画像では消えてしまっていますが、グラスの縁よりも上にこんもりと泡を持ってあげると、さらに美味しく見えますね。

ビールではありませんが、以前紹介したハーデンベルク(Hardenberg)のシュナプス にも専用のグラスがあるので、またドイツのど真ん中に行けるようになったら買ってきたいものです。コロナ禍が収まり、ドイツに旅行できるようになったら、ビールグラスをお土産に買ってきて、楽しい思い出に浸りながらビールを飲むのも素敵です。