ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ドイツのど真ん中、丘の風景をまた見たい

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コロナ禍の2020年、ここ数年毎年訪れていたドイツのど真ん中に行くことがとうとう叶いませんでした。

来年コロナ禍が収まって、この大陸のゆるやかな丘の風景を見にいきたいものですね。

画像はアイヒスフェルト(Eichsfeld)でもウンターアイヒスフェルト(Untereichsfeld)と呼ばれる地域。2018年春の旅で撮影しました。 

ヘレーネ・フィッシャー・ショー2020がZDFのサイトで視聴可能!

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昨年、仕事の関係でいただいた非売品のヘレーネ・フィッシャー・ショーのCD

ドイツのポップ音楽の女王ヘレーネ・フィッシャー(Helene Fischer)ゲストが出演し、毎年クリスマスの夜に繰り広げられる「ディー・ヘレーネ・フィッシャー・ショー(Die Helene Fischer Show)」が今年もドイツのZDF(第2ドイツテレビ)で今年も放送されました。何と、昨夜(12月25日)の放送分180分がまるごとZDFのサイトで視聴できます!

www.zdf.de

毎年豪華なゲストを迎えて、たくさんの観客を入れてライブ形式で繰り広げられる「ディー・ヘレーネ・フィッシャー・ショー」ですが、今年は新型コロナウイルスパンデミックにより収録ができず、2011年から2019年までのベストシーンを集めたものです。個人的には、一番上の画像のCDに収録されてある曲の実際のパフォーマンスを見ることができ、とてもありがたいです。まさにヘレーネ・フィッシャーとZDFからのクリスマスプレゼントですね。

日本は大所帯のアイドル全盛の昨今ですが、ドイツではたった一人で高らかに歌い上げ国民を魅了するスターが未だ健在。その歌唱力は抜群で、セクシーでパワフルなパフォーマンスに圧倒されます。ドイツ語圏でどんな音楽が流行っているのか興味のある方は是非ご覧あれ。2021年1月29日まで視聴できますよ。 

ゲッティンゲン旧市街のソーセージ店ヴルフが閉店

今朝、ゲッティンゲンの地元新聞「ゲッティンガー・ターゲブラット(Göttinger Tageblatt)」のホームページをチェックしたら、旧市街の目抜き通りヴェーエンダー通り(Weender Straße)にある肉屋さんのヴルフ(Wulff)が閉店したと報じていました。私には大きなショックでした。

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ヴェーエンダー通りのベンチでヴルフのソーセージを頬張る女性 (2017年夏)

たかが肉屋ではないかと思われるかもしれませんが、ゲッティンゲン大学やゲッティンゲンのゲーテ・インスティトゥートで学んだことのある方ならば、一度はヴルフのソーセージを食べたことがあるのではないでしょうか。このブログでも以前紹介したことがあります。

店先で焼きたてのソーセージを買えますが、ランチに日替りの肉料理を店内で食べることができました。

11月下旬に同じヴェーエンダー通りにある新聞や雑誌を販売していたプレスハウス・トノッロ(Pressehaus Tonollo)も閉店しました。ゲッティンゲン市内ではアパレルのお店や靴屋さんも閉店しているそうですが、肉屋のルフのホームページをチェックしてみると、ヴェーエンダー通りのお店を11月28日に閉店していました。ゲッティンガー・ターゲブラットの記事は有料記事のために詳細は分かりませんが、ヴェーエンダー通りの店を再開させることなく、旧市街から撤退するということなのではないでしょうか。ドイツは現在ロックダウンの真っ最中であり、言及はしていませんが、新型コロナウイルスの影響でしょう。

ただし、旧市街で販売するお店を畳んだということであって、ヴルフが廃業したということではありません。市内の別な場所にある工場では引き続きソーセージなどを買うことができるそうです。また、ヴルフの製品はゲッティンゲン市内のスーパーマーケットで買えるだろうと思います。コロナ禍が落ち着いて、いつかヴルフがゲッティンゲンの旧市街に帰ってきてくれることを願わずにはいられません!

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ゲッティンゲンの中心「ナーベル」のダンス像、右側手前から2軒目がヴルフ(2019年初夏)

ヴルフの工場直売所はここです。

コロナ禍の冬、エミール・ライマンのシュトレンを取り寄せる

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エミール・ライマンのシュトレンをお取り寄せ

 毎年この季節にはドイツのシュトレンを食べてます。ゲッティンゲンで毎年お世話になっているお宅の奥様が送ってれたり、来日するドイツ人の友人が持ってきてくれたり、あるいは一昨年2018年の冬の旅では私がお土産に買ってきました。しかし、コロナ禍の今年は……

すでに11月に中国地方に本拠がある有名な某パン屋さんのグループ会社が製造している食べました。頑張ってドイツのシュトレンの味をかなり再現しているなと思いましたが、ちょっとした物足りなさと舌に嫌なざらつきを感じました。このざらつきはシュトレンの上にかかっている粉砂糖の粒が粗いのだと思われます。

かなりおいしいシュトレンだったのですが、ちょっとした物足りなさと砂糖のざらつきが次第に欲求不満となり、どうしてもエミール・ライマンのシュトレンが食べたくなりました。そして某インターネット商店街で「エミール・ライマン シュトレン」と検索。日本国内でもドイツのシュトレンを輸入販売する業者がおり、さっそく注文し、先週届きました。

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粉砂糖がたっぷりかかったシュトレン

化粧箱を開けると、シュトレンの生地がほぼ見えないくらいにかかった粉砂糖。白い粉砂糖は幼子のキリストを包んだ産着とされています。日本のパン屋さんが作るシュトレンではパラパラとかけている程度ですが、これくらいどっさりドカ雪みたいにかかっていないとシュトレンではありませんね。

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ゲッティンゲンの友人が送ってくれたアドベントカレンダー

エミール・ライマンのシュトレンをスライスして食べました。断面を見ても、粉砂糖の層が厚いです。そして、粒は細かく、サラサラとした舌触り。甘すぎないのに、濃厚な味わいがあります。納得の美味しさです。

バウムクーヘンは断然の日本の方が美味しいと思いますが、シュトレンにかぎっては本場ドイツの物がおすすめ。日本人の舌に合うようにしてない方がかえって美味しいです。クリスマスまではもう少し時間があるので、インターネットで検索して購入すれば、まだ間に合いますね。化粧箱入り750gのシュトレンが4000円弱でしたが、このコロナ禍、Go Toでどこに旅行に出かけるでもないので、これくらいの贅沢はいいでしょう。

ドイツ土産には粉末スープを 4 ハンガリー風グーラシュ

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Maggi の粉末グーラシュ

今年はコロナ禍でドイツに行くことができませんでしたが、私はドイツに行くたびに自宅用に粉末スープをお土産に買って帰ります。昨年2019年の旅では、マギー(Maggi)ハンガリー風グーラシュ(Ungarisches Gulasch)を買って帰りました。グーラシュ(Gulasch)はハンガリーの料理ですが、ドイツでもよく食べられているパプリカのスープ。ドイツを旅行されたことのある方はきっとどこかで食べたことがあるのではないでしょうか。スパイシーなスープは寒い時期にぴったりで、2018年冬のドイツの旅では、ゲッティンゲンからアイヒスフェルトのドゥーダーシュタットまでの35キロを電動自転車で走り、凍える体を温めるために食べました。

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日本のキノコも入れてグーラシュを作った

粉末のグーラシュの素でグーラシュを作ったのは、実は去年の夏でしたが、また食べたくなった今日この頃です。この時は消費期限が迫って値引きされた牛肉をスーパーで買ってきて、玉ねぎとヒラタケを一緒に炒めて、水とマギーの粉末グーラシュでコトコトと煮込みました。手抜き料理ではありましたが、十分に美味しかったです。ビーフシチューとはちがう、スパイシーな東欧の味です。

まだまだドイツには行けそうもないので、ドイツにいる友人や知人にお願いして粉末スープを送ってもらうのもいいかもしれませんね。また外国に行けるようになったら、その国の粉末スープをお土産に買って帰ることをおすすめします。 

ゲッティンゲンのアドベントカレンダーが届いた

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ゲッティンゲン旧市庁舎のアドベントカレンダーが届いた

先日、思いがけずドイツから手紙が届きました。送り主はドイツのど真ん中のゲッティンゲンに住む大学時代同じゼミで低地ドイツ語を学んだA君とそのパートナーのDちゃん。封を切ると、上の画像のゲッティンゲンのクリスマスマーケットのアドベントカレンダーでした。クリスマス近くの夜、屋台の明かりに浮かび上がるゲッティンゲンの旧市庁舎と、その後ろには聖ヨハニス教会の双塔が美しいです。

今年は新型コロナウイルスパンデミックでドイツに行くことができない私にA君が気を遣って送ってくれたのです。コロナ禍で再び外出自粛が呼び掛けられ、ストレスが溜まっていきそうな時期に本当に嬉しい便りです。

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12月1日の今日、最初の1の窓を開けた

今日さっそく1の窓を空けてみました。カードのアドベントカレンダーなので、チョコレートなどは入っていませんが、キャンディーの絵が描かれていました。クリスマスイブまでひとつずつ窓を開けていきます。

来年こそはまたドイツのど真ん中に行きたいものです。

たまたま泊まったクリスチャンスフェルトは世界遺産

2年前、2018年の今頃、ドイツのど真ん中のゲッティンゲンからレンタカーでデンマークユトランド半島へ1泊2日で旅をしました。

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冬の空にはためくデンマーク国旗

ゲッティンゲンからアウトバーン7号線(A7)に乗り、北へ北へと走ります。ハノーファーハンブルクを通り、デンマークの国境を越えます。赤地に十字のデンマーク国旗ダンネブロ(Dannebrog)が見えると、心が高鳴ります。

アウトバーン7号線はデンマークに入るとヨーロッパ道路45号線(E45)になります。午後3時過ぎ、デンマーク側の最初のサービスエリアでおそい昼食を取りました。

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lseは北欧スタイルのホットドッグ

画像の北欧スタイルの細めのソーセージのホットドッグは日本国内のイケアでも食べられますね。しかし、デンマークで食べるホットドッグ(Pølse)は格別でした。

さて、旅の目的は30年来のファンであるデンマーク人のシンガーソングライター、アンヌ・ドゥールト・ミキルセン(Anne Dorte Michelsen)のクリスマスコンサートを聴きに行くためでした。そのコンサートはヨーロッパ大陸からちょろっと飛び出したユトランド半島にある小さな町の教会で夜の7時ごろからはじまります。その夜の宿は車で30分ほど離れたクリスチャンスフェルト(Christiansfeld)という町。クリスチャンスフェルトの宿に着いたのは4時過ぎで、すでに暗くなりはじめていました。

詳細は省略しますが、想定外のトラブルと旅の目的がコンサートだったためにクリスチャンスフェルトではただただ寝るだけになってしまいました。この町が実は世界遺産であることを知ったのは、いざドイツに帰る段になってから。朝からしとしと雨が降り、散歩しながら町を見ることもできず、車の窓を開けてデジカメで写真を撮るばかりでした。

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クリスチャンスフェルトの街並み

クリスチャンスフェルトはモラヴィア教会の入植地クリスチャンスフェルド」として2015年に世界文化遺産に登録されました。北欧的な低い家並みとは対照的にまっす延びる石畳の道が印象的です。こうした町の作りが世界遺産と関係があるのでしょう。クリスチャンスフェルトがいかなる世界遺産なのか、新型コロナウイルスのパンデミッックが落ち着いたら、温かい季節に改めて見に行きたいものです。

クリスチャンスフェルトはデンマークのここにあります。