ドイツを旅する時にロマンティック街道などの〇〇街道が旅の目的地の候補に上がります。ドイツのど真ん中にある大学町ゲッティンゲンもメルヘン街道上にあり、メルヘンの「ガチョウ番娘リーゼル」が町のシンボルになっています。
さて今回のブログでは、日本人にはあまりメジャーではないドイツの〇〇街道をご紹介したいと思います。
その街道は「ドイツ木組みの家街道(Deutsche Fachwerk Straße)」といいます。残念ながらゲッティンゲンは木組みの家街道上にはありませんが、これまでに何度も紹介したアイヒスフェルトのドゥーダーシュタット(Duderstadt)やアインベック(Einbeck)、エシュヴェーゲ(Eschwege)、ハン・ミュンデン(Hann. Münden)などのドイツのど真ん中にある町を木組みの家街道が通っています。
上の画像はエシュヴェーゲの東にあるヴェラ川(Werra)沿いのヴァンフリート(Wanfried)という町で撮影したドイツ木組みの家街道を示す標識です。そして、橋の向こう側には実物の木組みの家が見えますね。
赤茶色の木組みの家街道の標識をアップで撮影しました。上は「ドイツ木組みの家の街道」、下の標識には木組みの家のイラストと「歴史的な古い町」とドイツ語で表記されています。
標識のイラストのような木組みの家が現代まで数多く残る町々を繋いでいったのがドイツ木組みの家街道です。
標識の先を過ぎて、ヴェラ川にかかる橋の上から船着き場と木組みの家を見つけ撮影しました。どうやらレストランやカフェもある観光施設のようでした。
アイヒスフェルト(Eichsfeld)のドゥーダーシュタット(Duderstadt)には、今も600棟の超える木組みの家が並んでいます。中にはとんでもなく傾いた家もあり、中には中世の頃から数百年も経っている家もあります。
中世のドイツ、名産のビールで栄えたアインベック(Einbeck)の町でも見事な木組みの家を見ることができます。木組みの家は1階よりも2階、2階よりも3階と上に上がるほどせり出しています。梁や柱の色と壁の色のコントラスト、模様を眺めて歩くのも楽しく、家々の屋根が凸凹しているのも面白いです。
ドイツ木組みの家街道ですが、1本の街道というわけではありません。7つのルートがあり、ドイツの北から南、東と西の木組みの家が建ち並ぶ町を結んでいます。
ドイツのど真ん中のあたりでは、エルベ川ーハルツ山地ルートとハルツ山地ーテューリンガーヴァルトのルート、ヴェーザーベルクラントー北ヘッセンーフォーゲルベルクのルートが3本が通っています。
くわしくは、ドイツ木組みの家街道のホームページをご覧ください。
2019年初夏の旅では、木組みの家街道上にある町を訪れたので改めてご紹介しようと思います。また、これからもドイツの旅でまだ訪れたことのない木組みの家がたくさん残る町に行ってみるつもりです。