ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ハルツ山地にあった大修道院 ヴァルケンリート

f:id:Thosomich:20190920153040j:plain

ドイツ、ハルツ山地(Harz)の南縁、ヴァルケンリート(Walkenried)という町には、かつて壮大な修道院がありました。ご覧の画像のように修道院の教会の建物は破壊されており、長らく廃墟となっていました。

昨年2018年初夏のドイツの旅では、4月30日の夜にハルツ山地の「ヴァルプルギスの夜」を見に行き、たまたまこヴァルケンリートの修道院を発見しました。残念なことに十分な時間がなく、見学するのを諦めました。そして、今年2019年の旅で再びこの修道院を訪れることができたのです。

f:id:Thosomich:20190920153117j:plain

教会の部分は廃墟と化していますが、僧侶が暮らした修道院は見事な形で残っており、現在は博物館となっており、中を見学することができます。丸天井と柱の列がとても美しく、静謐なたたずまいの回廊です。博物館の展示も大変興味深いものでした。

ヴァルケンリート修道院は1127年に創設されたドイツ語圏で3番目のシトー派の修道院でした。修道院は中世、ハルツ地方の文化と経済の中心となりました。しかし、1525年に農民戦争で激しく破壊され、1648年に修道院は解散となりました。

2006年にシトー派修道院博物館としてオープンし、2010年には「ランメルスベルク鉱山と歴史都市ゴスラー、オーバーハルツ水利管理システム」の一部として世界遺産に登録されました。

f:id:Thosomich:20190920153223j:plain

教会の建物はほとんどが破壊されていますが、残された壁の高さから相当な規模だったことが感じられます。建築された当時、ヴェルケンリート修道院の教会は北ドイツでは最大でした。屋根や尖塔がもし今も残っていたら、どれほどの高さになったのでしょう?ケン・フォレットのベストセラー小説「大聖堂」を思い出しました。

ゲッティンゲンから足をぜひ伸ばしてみたい歴史の舞台です。

ヴァルケンリート修道院はドイツのここにあります。

    ]

ヴェルケンリート修道院博物館のホームページはこちらをご覧ください。
www.kloster-walkenried.de

入館料は大人6ユーロです。

ヴァルケンリートへの行き方は、ゲッティンゲン駅からノルトハウゼン(Nordhausen)行きのローカル列車(RB)に乗り、ヴァルケンリート(Walkenried)で下車。修道院博物館へは、駅から徒歩で約10分。