ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ゲッティンゲン、東の守りの塔

今年は新型コロナウイルス感染症の影響でドイツに行くことができませんので、これまでの旅を振り返ります。

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ゲッティンゲン側から見るローリンゲンの村

2018年の11月下旬からの2週間をドイツのど真ん中ゲッティンゲンに滞在し、その時に2000年代初頭ゲッティンゲンに住んでいた時からずっと気になっていた中世の塔に行ってみました。

この塔はゲッティンゲンの東の端にあります。2000年代前半にゲッティンゲンに住んでいた頃、東へ向かうB27(連邦道27号線)を車で走っている時にこの塔の存在に気づきましたが、この辺りのB27は自動車専用区間になっており、車を止めることができません。歩行者が立ち入ることができないようにフェンスも張られており、木立の先に石造りの塔があるのをかろうじて確認できるだけで、ずっと全貌を見ることができませんでした。

塔があるのは、ローリンゲン(Roringen)という村で、この村までゲッティンゲン市です。上の画像中央に見えるのがローリンゲンの村です(上の画像は2017年の夏に撮影)。

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この日はゲッティンゲンの駅前で eバイク(電動自転車)を借りて、冷戦時代の国境の町ドゥーダーシュタット(Duderstadt)へ向かいました。ゲッティンゲンの旧市街を抜けて、B27を走ります。ガードレールの左側、歩行者自転車道路を走ります。上の画像の峠を登ると、ローリンゲンの村です。

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ローリンゲンの村には立ち寄らず、歩行者自転車道をそのまま進み、村の外れ、峠の頂上にある塔にたどり着きました。この塔はローリンガー・ヴァルテ (Roringer Warte)といい、1407年頃に建てられました。中世のゲッティンゲンの町を防衛するための見張りの塔です。このブログでは以前、中世の見張りの塔を紹介しましたが、このローリンガー・ヴァルテの入口には柵が取り付けられており、残念ながら登ることができません。しかし600年も前から建っていると思うと、畏敬の念が湧いてきます。この峠道を中世の人たちが行き来したのでしょうね。

この日は11月下旬の寒い日でしたが、ローリンガー・ヴァルテに立ち寄った時に幸運にも晴れて明るい背景の写真を撮ることができました。

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中世の見張りの塔を後にして、峠を下りました。B27はハルツ山地へと続きます。このカーブの少し先には、ヨーロッパ・パン博物館ヴィルヘルム・ブッシュの水車小屋があるエーバーゲッツエン(Ebergötzen)の村があります。

ゲッティンゲンの南にもこのような中世の塔があるので、新型コロナウイルスパンデミックが収まりドイツにまた行けるようになったら、足を運んで写真を撮りたいと思います。

ローリンガー・ヴァルテはドイツのここにあります。