ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ミュンヘンのググロフ

ミュンヘン在住の知人が日本に一時帰国し、有難いことにいろいろとミュンヘンのお土産をいただきました。その中でとても感動したのが、ミュンヘンのチョコレート・プラリネの名店エリー・ザイドル(Elly Seidl)クグロフでした。

エリー・ザイドルのクグロフ

私がかつて住んでいたドイツのど真ん中のゲッティンゲンではバウムクーヘンが有名で、ケーキとしてクグロフにお目にかかるのは、これが初めて。

クグロフといえば、今30年以上も前に高校生だった頃、大手製パンメーカーが菓子パンのクグロフを販売しており、よく買って食べていたのを思い出しますが、それ以来のクグロフです。もちろん菓子パンのクグロフには画像のようなチョコレートのコーティングはありませんでした。また真ん中に穴が開いておらず、ぎっしりと中身が詰まっています。

クグロフをカットしていただきます

余談になりますが、昨年翻訳したドイツのディスカウントスーパー「ALDI」についての本を翻訳した際にクグロフについての書かれている箇所があり、クグロフについても少し調べました。クグロフはドイツ語でグーゲルフップフ(Gugelhupf)、またはクーゲルホップフ(Kugelhopf)といいます。あるいはナップフクーヘン(Napfkuchen)とも呼ばれるようです。フランスのアルザス地方からアルプス山脈に近いドイツ語圏で食べられるお菓子で、オーストリアでは各家庭にクグロフの型があるのだとか。なるほどアルプスから遠いドイツのど真ん中ではクグロフを見かけないわけです。

クグロフをダルマイヤーのコーヒーといただきます

本来、クグロフはチョコレートでコーティングしないようですが、エリー・ザイドルはチョコレートの名店なので、惜しみなくチョコレートがかかっています。このミルクチョコレートがとにかく濃厚で実に美味しかったです。生地もしっとりとした食感でした。

しかしこのクグロフですが、エリー・ザイドルのホームページを見ても掲載されておらず、季節限定の商品なのではないかと思われます。知人が一体どれだけのお金を払って買ってきてくれたことか、心から感謝します。

クリスマス・マーケットでドイツを旅行されている方は、ミュンヘンのエリー・ザイドルでクグロフをお土産に買ってくるのもいいのではないのでしょうか。