ドイツの9月といえば、フェーダーヴァイサーとツヴィーベルクーヘンです。9月の風物詩です。
フェーダーヴァイサー(Federweißer)とは、ワインとなる前の白ワインです。
ツヴィーベルクーヘン(Zwiebelkuchen)は文字通り訳すと玉ねぎケーキです。
9月のドイツは、ツヴィーベルクーヘンを食べながらフェーダーヴァイサーを飲みます。元々は、ドイツのワインの生産が盛んな地域で秋に行われるワイン祭りで、若いワインとツヴィーベルクーヘンを飲んで食べる風習がドイツ全土に広まったようです。
上の画像をご覧になったとおり、フェーダーヴァイサーはまだワインになる前なので、濁っています。また、発酵の途中なので、栓をすることもできません(栓をしてしまうと、発酵のガスで瓶が割れてしまいます)。
ワイン愛好家からすれば、フェーダーヴァイサーなど飲むのも値しないのかもしれませんが、私は大好きでした。
ツヴィーベルクーヘンは、玉ねぎをベーコン、生クリームと卵で焼き上げたドイツのピザと言えるのではないでしょうか。割と似た食べ物にキッシュ・ロレーヌがありますが、もっとシンプルで素朴にした感じです。
画像では1切れ1.50ユーロとなっていますが、私がドイツのど真ん中に住んでいた2000年台初頭の値段ですので、今は2ユーロくらいするでしょうか。
さて、フェーダーヴァイサーは発酵中で瓶には蓋もされていないので、日本で飲むことはかないません。ならば、ない物は作ってしまえと、一度だけ作ったことがあります。
自分で作ったということもあり、大変美味しく飲みました。ぶどうジュースのような、ワインのような味わいです。