ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ゲッティンゲン大学と

ドイツには、歴史のある四大大学があります。
ハイデルベルクマールブルクテュービンゲン、そしてゲッティンゲンの四大学です。
それらの大学がある町は大学町として発展していきました。

私もかつてゲッティンゲン大学に籍を置いていました。
ゲッティンゲン大学に入学したのが、30歳も近くなってから。
社会人を数年経験して、一念発起して大学に入りました。
棒にも箸にもかからない田舎で育ち、知的なことにはとても憧れがありました。
大学に入る前の日本での仕事は、建築現場での電気設備の施工管理など。
高所からの転落や高圧電流での感電など死の危険が付きまとう職場で、ある意味、究極のリアリティの世界でした。

職を棄てて大学に入り直したのに、結局、私はアカデミックの世界には馴染めませんでした。
30目前の私は、18歳で入学してくる若者たちのテンションに合わせることができなかったのです。
週末にクラブやディスコや酒場に繰り出してはしゃぐには、少し歳を取っていました。

また、研究者と言われる人たちにもついていけませんでした。
特定の分野では優秀なのかもしれませんが、浮き世離れしていて、
はっきり言ってしまえば、狭い世界で生きる世間知らず。
一般社会の常識を持たない人や自分の研究しか知らない人もいれば、
コミュニケーションに問題のある人、
狭いその分野での功名心と自己顕示欲が旺盛で、やたらとマウンティングしてくる人。
(その研究が得てして社会の役に立つのでもないのです......)

日本での社会人時代とアカデミックの世界はあまりにも対極で、
ゲッティンゲンでの生活は精神的にむしろ苦しいことばかりでした。
苦しく孤独でもあったゲッティンゲン時代ですが、
その中で親しくなった人たちもいて、今回の旅では、彼等に会ってきました。
いいことも悪いことも経験したゲッティンゲンが大好きです。