日本ではとうにイチゴの旬が過ぎてしまいましたが、ドイツではまだまだイチゴのシーズンが続いていました。これはおそらくドイツでは、イチゴをハウスで栽培していないからなのだと思われます。
余談になりますが、私が育った日本の地元の町ではイチゴが名産品で、冬から春は夜に農家のビニールハウスやガラスハウスに煌々と明かりが灯り、イチゴは石油を食って育つとも言われていました。
しかし、ドイツでイチゴを栽培するビニールハウスというものを見たことがありません。
さて、今月のドイツの旅で7月6日の木曜日の午後にゲッティンゲンの町に下りていくと、旧市庁舎前のマルクトプラッツでは市が開かれていました。
昨日ご紹介した焼きソーセージのスタンドも出ていました。
しかし、この日私がチョイスしたのは、イチゴを白ワインに浮かべたエアトベアボウレ(Erdbeerbowle)という飲み物です。夏の明かる日差しに透明感のある鮮やかなイチゴの赤がとても美味しそうでした。
エアトベア(Erdbeer)がドイツ語でイチゴという意味で、ボウレ(Bowle)は英語のボウル(bowl)が由来。大きなボウルで作るイチゴの飲み物だから、エアトベアボウレと呼ばれるようになったようです。
半分に切ったイチゴに砂糖にまぶし、ブランデーをかけて、白ワインをたっぷりと加えて軽くかき混ぜ、1時間ほど冷蔵庫で冷やしながら味をなじませて、飲む直前にゼクト(ドイツ産スパークリングワイン)を少々加えます。
イチゴを食べながら飲む、爽やかなドイツの夏の飲み物です。
しかし、アルコールが利き、軽く酔っぱらってしまいました。
ドイツ楽しい夏の午後を過ごすことができました。