ドイツのど真ん中!

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Sayanara  ドイツの沖縄ソング~D-POPのすすめ

今夏のドイツ滞在では、2回ほどレンタカーを借りてドライブを楽しみました。運転中のお供といえば音楽。カーラジオを聴きながらドイツの田舎道や高速道路を軽快に運転しました。私のお気に入りラジオはNDR(北ドイツ放送)で、このラジオ局はどちらかという中高年の人たちがよく聴いており、日本でいえばローカルなAM局とさほど変わりがないでしょう。話題もものすごくローカルで牧歌的。音楽の選曲もドイツの懐メロや20世紀のポップスがよくかかります。

そして今回、ドライブ中にカーラジオから聞こえてきたのが、「mmm…… サヨナラ~♪」という怪しい日本語と尺八を思われる笛の音のイントロでした。

「サヨナラ」が「サヨナガ」に聞こえなくもありません。

紛れもないドイツ語の歌で、やがて「沖縄」「タイフーン」というワードも聞き取れます。サビの部分では、

                                            youtu.be

Sayanara, kleine Lady, Sayanara heißt Goodbye ?
(サヨナラ、可愛いレディよ、サヨナラはグッバイなのかい?)

と歌っています。

現在ではインターネットで動画を観ることができますが、私がはじめてこの曲を聴いたのは今から15年くらい前。「何なんだ、この歌は?!」と驚きつつも、ドイツ人のつたない「サヨナラ」の発音がとてもおかしく思えました。当時はまだYouTubeもなく、だいぶ後になってから Die Flippers (ディー・フリッパース)というドイツのバンドの”Sayanara”という歌だと分かりました。
歌詞は、外国人の男が沖縄を訪れて、地元の可愛い女性に出会って恋をして別れるといった大した内容ではありませんが、明るいメロディーの楽しい曲です。
詳しい歌詞はこちらから。簡単なドイツ語なので、ドイツ語を勉強したことがある方は充分理解できることでしょう。

歌っているディー・フリッパースは1964年に結成され、紆余曲折を経て"SAYONARA"がヒットする頃には3人編成となっていたようです。現在はかなりの高齢で、昨年2016年にはドラム担当のメンバーが亡くなっています。

ドイツのポップスをドイツ語では Schlager(シュラーガー:ヒット曲と言いますが、このブログではあえてD-POP(G-POPでもいいのでしょうが)と呼びます。

ドイツ人の若い世代はあまりこのシュラーガーを聴かないようですが、中高年を中心に根強いファンもおり、私も大好きです。男女の恋愛を歌ったものが多いのですが、単純な歌詞でドイツ語の勉強にもなりました。