今年7月に12年ぶりに再訪したアイヒスフェルト国境地帯博物館(Grenzlandmuseum Eichsfeld)は、以前は建物の中にカフェテリアなど飲食できるスペースがありませんでした。
その昔ここは東西ドイツの国境。民家のある村や集落からもはなれており、近くにお店もなく、博物館見学後にちょっとお茶を飲みたいという時にとても問題がありました。
2010年にガラス張りの建物が増築される形で博物館はリニューアルされたのですが、相変わらず喫茶スペースがありません。しかし、博物館の駐車場の先にちょっとした物を食べられるお店がオープンしていたのです。
その名も、GRENZLANDGRILL 10°OST (国境地帯グリル 東経10度)です。
ソーセージなどの軽食を出すインビス (Imbiss) というスタイルの飲食店で、ドイツ再統一前の東ドイツのテイストがたっぷりのお店です。
焼きソーセージを注文し、お店の外にあるテーブルに座ると、テーブルにはソ連のブレジネフ共産党書記長と東ドイツのホーネッカー社会主義統一党書記長による男同士のキスシーンのステッカーが貼られておりました。
と書かれているは、酔っぱらいはヤバいよ!とでも訳せるでしょうか。思わず笑ってしまいました。とても愉快なジョークです。
ソーセージは2ユーロ。
営業時間は夜8時までで、博物館が閉館してからでも食事をすることができます。
この“国境グリル”のすぐ隣がバス停になっており、バスの利用客や近隣の村の人たち、東西ドイツを車で行き来する人たちでにぎわっているようでした。
アイヒスフェルト国境地帯博物館へは、ゲッティンゲン駅前のバスターミナル(ZOB)より150番、170番のドゥーダーシュタット(Duderstadt)行きバスに乗り、終点のドゥーダーシュタットのバスターミナル(ZOB)で下車し、1番のバスに乗り換えてタイストゥンゲンブルク(Teistungenburg)下車。