ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ドイツのど真ん中で古城巡り4 ハーデンベルク城

今夏のドイツ滞在での(私個人の)感動を矢継ぎ早にブログにアップしてきましたが、9月に入り少しそのペースを落とすことにしました。

今回も前回に続き、ゲッティンゲンから公共交通機関で行ける古城をご紹介します。

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そのお城は、前回のプレッセ城からそう遠くないところにあります。プレッセ城から数キロ北、ノーテン・ハーデンベルク(Nörten-Hardenberg)という小さな町にあるのが、ハーデンベルク城(Burgruine Hardenberg)です。

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城は町の外れにある砂岩の山の上に聳えています。

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プレッセ城と同じくハーデンベルク城も今は廃墟となっています。

残念なことに城門は閉ざされ、中に立ち入ることはできません。
というのも、ハーデンベルク城はハーデンベルク伯爵という貴族の所有となっているからです。
時折、地域住民の結婚の宣誓の場所として使うことが許されているようです。
このハーデンベルク城は廃墟で、立ち入りも許されていませんが、お城一帯が観光や産業に大いに役立っています。
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ハーデンベルク城の立つ岩山を下り東側の敷地では、その名もブルクホテル(Burghotel:城ホテル)が営業しています。宿泊料金はなかなかのもので、私などはとても泊まれない、富裕層向けのホテルです。ホテルの裏側には、馬術競技を行う馬場もあります。
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岩山をはさんで西側では、シュナプス(Schnaps)と呼ばれる蒸留酒の蒸留所が操業しており、ドイツで2番目に大きな蒸留酒メーカーとなっています。

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蒸留所の建物の隣にはレストランと売店があり、ハーデンベルクの蒸留酒を飲んだり、買うことができます。

また、蒸留所の目の前は公園として開放されており、市民が散歩することもできます。冬にはスケートリンクが設営され、市民の憩いの場となっています。

21世紀の日本には身分制度はなく、貴族も華族もいませんが、ドイツの貴族は手広くビジネスを手掛けているようですね。その貴族のご一家は、廃墟のハーデンベルク城の岩山を下りてすぐ近くの新しいハーデンベルク城(Schloss Hardenberg)にお住いのようです。

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新しいハーデンベルク城の正面にはプライバシー保護と思われる木立があり、撮影は憚られるのですが、側面からお屋敷をチラリと撮影できました。とんでもなく広大な敷地に驚かされ、庶民の住む世界とは別の世界があるのだなぁとつくづく思わされました。ハーデンベルク城へは、ゲッティンゲン駅から電車に乗り、ノーテン・ハーデンベルク(Nörten-Hardenberg)で下車。徒歩で約1.5㎞。

ノーテン・ハーデンベルク城はドイツのここにあります。