ドイツの食べ物と言って真っ先に思いつくのが、このブログでも紹介したソーセージなのですが、ドイツのソウルフードは何かと問われれば、私はエンドウ豆のスープ(Erbsensuppe: エアプセンズッペ)ではないかと思います。
エンドウ豆のスープをはじめて食べたのは、もう10数年も前ゲッティンゲン大学の学生食堂だったと記憶しています。
はじめて見た印象は緑色のドロドロとした食べ物で、決して美味しそうには見えませんでした。はっきり言えばまずそうで、それこそ嘔吐物みたいだと思いました。
仕方なく食べてみたら、案外美味しかったのです。
とてもやさしい味で、きっとドイツのお袋の味なんだろうなと想像しました。
インターネットでレシピを探して、エンドウ豆のスープを自分で作ったこともあります。ドロドロになるのは、ジャガイモが煮崩れるからでした。そして味の決め手になるのが、細切りにしたベーコンです。ベーコンを炒めて、脂が溶け出していい出汁になるのです。
今年の夏のドイツ滞在では、ハルツ山地のブラウンラーゲ (Braunlage) という町のレストランでエンドウ豆のスープを食べることができました。
この日は、ハルツ山地北部のゴスラーを雨天の中、レンタカーで出発し、ヴェルニゲローデの町を散策。止んでいた雨が再び降りだし、大雨の中ハルツ山地を縦走。午後3時近くにブラウンラーゲで休憩を取り、遅い昼食となりました。
エンドウ豆のスープにはソーセージが入り、ライ麦のパンが付いて、4.50ユーロでした。
味の決め手となるベーコンが少なめだったのが残念でしたが、雨天のドライブで疲れた体にはとてもホッとする味でした。
ドイツを旅される際は、ソーセージばかりでなく、エンドウ豆のスープもお試しあれ。