今年7月の前半にドイツを旅し、レンタカーを借りて、ドイツのど真ん中にあるアイヒスフェルトとハルツ山地をドライブし、とうとう長年探していた日本庭園にたどり着くことができました。
この日本庭園は、旧東ドイツ側のテューリンゲン州のライネフェルデ・ヴォアビス (Leinefelde-Worbis)という町にあります。私は2003年ごろにに日本庭園があることを知ったのですが、どうにも見つけられず、15年ちかい時が経ってしまいました。
今回の旅では、地元のドイツ人のおばさんたちに何度も訊いて、ようやく日本庭園を探し出すことができました。
目当ての庭園は、東ドイツ時代を想像させる集合住宅に囲まれた場所にありました。これではなかなか見つかりません。
しかも、とある住宅建設と管理を行う会社の敷地の中にあり、周囲を背の高い鉄柵で囲まれています。会社の他に、専用の受付があるというわけでもなく、なんだか入りづらい雰囲気です。
しかし、備え付けの箱に50セントのコインを入れると回転扉が回って中に入れるという仕組みになっていました。
会社の広い中庭に一角が日本庭園になっており、画像のとおり東屋と蓮の浮かぶ池があります。しかし、東屋がなんだか貧相です。
池には金魚も泳いでいて、一応日本風なのですが、日本人の目からみれば、ちょっと残念な日本庭園だという印象は否めません。
松や竹もわさわさと伸び放題で、あまり手入れが行き届いてはいないようですね。
灯篭も配置されているようなのですが、繁茂した植栽やら雑草に埋もれてしまっています。正直に白状すると、心和む日本庭園ではありませんでした。
いろいろと気になりインターネットで調べてみたところ、ライネフェルデ・ヴォアビスと岩手県の金ヶ崎町が2001年に姉妹都市を締結し、おそらくその縁で2002年にこの日本庭園が開園したのだと思われます。設計もドイツ在住の日本人の建築家で工科大学の教授が行っています。
もう少し手入れしてくれたら、きっと心地いい庭園になるのかもしれませんね。
ちなみに開園当時の画像がライネフェルデ・ヴォアビスのホームページで見ることができます。