今年のクリスマスシーズンはありがたいことにあちこちから頂き物をしてもらい、おやつの時間に困らずにいます。先週末、ドイツから送っていただいた本場ドレスデンのシュトレンを開封して、食べてみました。
1センチほどの厚さにスライス。レーズンをはじめとするドライフルーツやナッツがほどよく詰まっていますね。
手でつまんで口に入れると、濃厚なバターの香りが広がりました。
心地の良い弾力と密度。そして甘すぎない、ちょうど良い甘さ。
そして、ドイツらしいどっしりとした食べ応え。
おお、と思わず感動する美味しさでした。
これまでシュトレンを何度も食べたとはあるのですが、ドレスデンの物ははじめてでした。これを超える美味しいシュトレンは今のところありません。
あとは、本場のドレスデンに行って食べ比べする以外ありませんね。
実は、先日東京のケーキ屋さんが作ったシュトレンを食べる機会がありました。
きっと丹精込めて作られて、とても美味しいのですが、このドレスデンのシュトレンとは別物だなという印象を持ちました。
日本人のパティシエさんが作るシュトレンは洗練され過ぎて、シュトレンの持つドイツの素朴さが消えてしまうのです。
以前、バウムクーヘンについて書きましたが、現在日本のバウムクーヘンはドイツの物よりも美味しくなっています。悪い言い方をすれば、似て非なる物と言っていいかもしれません。
日本人は手先が器用な上に研究熱心。材料や製法にもものすごくこだわります。しかし、そのことが仇となってドイツらしさがなくなっている気がするのです(日本人の口に合うように改良しているのかもしれませんが……)。
もう少し手を抜いたり、こだわらない大らかさがドイツ的な味になるのではないかなと思うのです。
このドレスデンのシュトレン、日持ちがするので、クリスマスまで少しずつカットして楽しもうと思いますが、近日中にペロッと平らげてしまうかもしれません。