11月にミュンヘン在住の知人が日本に一時帰国し、ダルマイヤー(Dallmayr)のコーヒーを頂きましたが、ミュンヘンのバウムクーヘンも頂いたのでした。
クロイツカム(Kreuzkamm)というケーキ屋さん兼カフェの物です。
バウムクーヘンの中心に貼ってあるラベルには創業1825年の文字も。
いろいろとネットで調べてみると、クロイツカムというケーキ屋さんは元々、東ドイツのドレスデンにありました。しかし、第2次世界大戦でドレスデンが大空襲に遭い、4代続いてきたクロイツカムのお店もなくなってしまいました。
戦後の1950年にクロイツカムはミュンヘンでお店を再興させ、ベルリンの壁が崩壊、東西冷戦が終結した1993年には創業の地、ドレスデンにカフェをオープンさせたそうです。
先日、そのバウムクーヘンを食べてみました。
木の年輪を連想させる生地の層は、日本のバウムクーヘンに比べてはっきりとはしていません。
本場のドイツ人たちはそれほ“年輪”にはこだわっていないのかもしれませんね。
外側はドイツのバウムクーヘンによくある砂糖衣が施されています。
そして、香りがよく美味しいですが、日本の物のようなしっとりとした食感や舌ざわりはありません。
ともすると、パサパサと乾いているな感じてしまいます、残念なことに……
つくづくバウムクーヘンは日本でガラパゴス的に進化をしたのだと思います。
ドイツ好きな私には大変複雑な思いがしますが、バウムクーヘンはやはり日本の方がおいしいでしょうね。
今年のクリスマスシーズンは、いろいろと頂き物をもらって、シュトレン、レープクーヘン、バウムクーヘンとドイツのスイーツを堪能することができました。Danke schön!