年が明けて今年最初の週末、輸入食品屋さんでドイツのホットワイン(ドイツ語では、グリューヴァイン:Glühwein といいます)が安売りしていたので、買ってきました。
ホットワインはドイツのクリスマス市でよく飲まれるものですね。寒い野外のクリスマス市では体の芯から温まりつつ、軽くほろ酔いになれる飲み物です。
ホットワインを市の屋台で飲んでいると、見知らぬ人と思いがけず話しかけてくれて、会話が生まれて、楽しい時間が生まれます。
さて、ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンのクリスマス市では、何故かホットワインにホイップした生クリームを浮かべる飲み方をします。
この3連休に買ってきたホットワインでゲッティンゲン・スタイルの飲み方をしてみました。
ホットワインを小鍋に移して火にかけ、沸騰しないように70℃くらいで火を止めカップに注ぎます。そして、缶入りのホイップクリームをスプレーして浮かべます。
ワインにホイップクリームをのせるなんて、意外というよりもあり得ない組み合わせだと思います。頭の中で絶対にまずいはずだとシミュレーションするでことしょう。
私もゲッティンゲンのクリスマス市で初めて見た時にはものすごく驚きました。
しかし試しに飲んでみたら、意外に合うのです!
温かい赤ワインの、むせ返るようなアルコールのエグみをクリームが中和してくれるのです。しっとりしたホイップクリームの口当たり・舌触りを掻き分けて、どっしりとした赤ワインがやってくるというコントラストもなんとも面白いのです。
また、だんだんと熱で生クリームが溶けて、ワインと混ざるととても甘くなり、これもまた意外に美味しいのです。
今シーズンはかなり寒い冬ですので、まだまだホットワインを楽しむことができます。
このゲッティンゲン風のホットワインを試してみてはいかがでしょうか?
正確なことは不明なのですが、ドイツの他の町のクリスマス市では、このホットワインにホイップクリームをのせる飲み方はしないようですね。