ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

低地ドイツ語 1

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ドイツ語で「こんにちは」の挨拶を「グーテン・ターク! (Guten Tag!) 」といいます。

しかし、ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンあたりから北のドイツでは別の言い方をします。

「モイン!(Moin!)」あるいは、くり返しで「モイン、モイン! (Moin, Moin!)」とも言います。この「モイン!」はとても便利で、朝昼晩の区別なく使える挨拶です。そして「モイン!」は、実は低地ドイツ語と呼ばれる、北ドイツで話されてきた方言なのです。

ゲッティンゲンは現在美しいドイツ語を話す地域である一方、古くは低地ドイツ語が使われた地域でもありました。「モイン!」の挨拶はその名残と言えるでしょう。

若い世代で、低地ドイツ語を使える人はほとんどいないと言っても過言ではありませんが、低地ドイツ語を残そうという動きはあります。

ラジオでは週に1度低地ドイツ語による番組も放送されています。

ゲッティンゲンのシンボル「ガチョウ番娘リーゼル(Gänselisel)」についての本がかつて出版されました。この本、とても面白いことに1冊の本にドイツ語と低地ドイツ語の両方で書かれているのです。

表紙はドイツ語で、そのままひっくり返してみると、裏表紙は低地ドイツ語になっています。

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こちらはドイツ語で “DAS MÄRCHEN VOM GÄNSELIESEL(ガチョウ番娘リーゼ ルのメルヘン)”
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裏表紙は低地ドイツ語で “DATT MÄRCHEN VON'T CHÄNSELIESEL”この本は、今から15年前に出版された本ですが、今もゲッティンゲン市内の本屋さんやツーリスト・インフォメーションで購入できるのではないかと思います。
 
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ちなみに、低地ドイツ語の辞書もちゃんと存在しています。赤い方が低地ドイツ語―ドイツ語の辞書で、緑色の方がドイツ語―低地ドイツ語です。イメージ 4
さらには、低地ドイツ語の文法書までもが存在するのです。
ゲッティンゲンで、低地ドイツ語を話す人や研究する人と出会い、私もほんの少しでですが、低地ドイツ語も勉強しました。低地ドイツ語については改めて書いていこうと思います。