ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

低地ドイツ語 2

2018年のドイツのど真ん中での2日目の夕方にさっそくしたことがあります。

ラジオの低地ドイツ語の放送を聴くことでした。
以前、このブログで私がNDR(北ドイツ放送)のラジオを愛聴していたことを書きました。
このNDRのラジオは、対象としているリスナーがどちらかといえば中高年向けで、流れる音楽も「シュラーガー(Schlager)」と呼ばれるドイツのポップスで、その牧歌的なムードが私は妙に気に入りました。
 
さて、このNDRではたびたび低地ドイツ語の番組が放送されるのです。
金曜の19時5分から20時まで "Dütt un dat op Platt(低地ドイツ語であれやこれや)" という番組があり、持参したノートパソコンをネットに繋いで聞きました。
パーソナリティーが低地ドイツ語を喋り倒すだけでなく、かかる歌もまたすべて低地ドイツ語という完全に低地ドイツ語による放送です(昔は土曜日の夕方に2時間枠の番組だったと記憶しています)。
 
現在、日本の大学やNHKEテレ、語学学校で学べるドイツ語はドイツ全土で通じる、日本語の標準語のような、高地ドイツ語(Hochdeutsch)と呼ばれるドイツ語です。
高地に対する低地ドイツで話されてきたのが、低地ドイツ語(Niederdeutsch, Plattdeutsch)と呼ばれる方言です。
Dütt un datt op Platt を高地ドイツ語に訳すと、Dies und jenes auf Platt となります。
 
この低地ドイツ語を日本で聞ける機会は皆無といってよく、北ドイツ出身のネイティブの低地ドイツ語スピーカーを探すほかありません。
 
しかし、今はネットの時代。NDRなどのラジオをパソコンやスマホで聴くことができます。
NDRでは"Dütt un datt op Platt”以外にいくつか低地ドイツ語の番組を放送しており、
また、ハンブルク地方のNDRでは、低地ドイツ語のニュースが放送されています。
ラジオ・ブレーメンでも低地ドイツ語ニュースが放送されます。
低地ドイツ語とはどんな言語か、興味のある方は聴いてみてはいかがでしょうか?