ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ヴィルヘルム・ブッシュの水車小屋

前回のブログ、ヨーロッパ・パン博物館のカフェテリアでは「マックスとモーリッツの朝食(Max und Morizt Frühstuck)を食べました。

このマックスとモーリッツこそがエーバーゲッツェン(Ebergötzen)の村のもう一つの観光の目玉です。「ヴィルヘルム・ブッシュの水車小屋(Wilhem-Busch-Mühle)」へ足を伸ばしてみましょう。
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画像の、この二人こそがマックスとモーリッツです。二人は「マックスとモーリッツ - 七つのいたずらの話 (Max und Motitz - Eine Bubengeschichte in sieben Streichen)」というドイツでも今も愛されている絵本の主人公。

「マックスとモーリッツ」は漫画の先駆けと言ってもいいかもしれません。

日本語訳は訳者の岡部由紀子さんのホームページで読むことができます。読んだことのある方もいることでしょう。

オリジナルのドイツ語では、全文が韻を踏んでいるのがとても楽しいです。ドイツ語を勉強したことがある方は、ドイツ語版を読んでみることをおすすめします。

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作者のヴィルヘルム・ブッシュ(Wilhem Busch)はドイツの風刺画家であり詩人です。

彼は子供時代をエーバーゲッツェン(Ebergötzen)の村で育ちました。

この村の粉挽きの息子で、同い歳のエーリッヒ・バッハマンと友だちとなり、バッハマン家の水車小屋で多くの時間を過ごしました。

子供時代の思い出が後に「マックスとモーリッツ」になったとも言われていますね。

その水車小屋が現在ヴィルヘルム・ブッシュの記念館となっています。

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「ヴィルヘルム・ブッシュの水車小屋」へは、ヨーロッパ・パン博物館から歩いていける距離にあります。

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水車小屋の入り口にはヴィルヘルム・ブッシュを記念する石碑があります。

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また、水車小屋の前には幾何学的にレイアウトされた菜園とかわいい東屋がありました。入館しようとしましたが、お昼休みだったので14時までしばしこの東屋で時間をつぶさせてもらいました。

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水車小屋の中は住居でもあり、19世紀後半のドイツの人たちの生活の様子が展示されています。

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仕事場でもあるので、石臼などの粉挽きの道具を見ることができます。ちなみにマックスとモーリッツはいたずらが過ぎてしまい、7つ目の最後のいたずらでは粉に挽かれてしまいます。

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また、いろいろな言語に翻訳された「マックスとモーリッツ」がコレクションされていました。

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水車小屋の裏では水車が勢いよく回っていました。19世紀後半から20世紀初めのドイツを知ることができるのが「ヴィルヘルム・ブッシュの水車小屋」です。

「ヴィルヘルム・ブッシュの水車小屋」への行き方は、ゲッティンゲン駅前のバス・ターミナル(ZOB)から170番のドゥーダーシュタット(Duderstadt)行きのバスに乗り、エーバーゲッツェン・シューレ(Ebergötzen Schule)で下車

月曜日が休館日。10時30分から13時、14時から16時30分まで開館。

入館料が大人5ユーロで、ヨーロッパ・パン博物館とのコンビチケットがあります。

「ヴィルヘルム・ブッシュの水車小屋」のホームページはこちら