今年春のドイツ旅では、ドイツのど真ん中にある古城をいくつか回ってきました。
5月上旬のある日、旧東ドイツのテューリンゲン州にあるシャーフェンシュタイン城(Burg Scharfenstein)にはじめて行ってみました。
山の上に立つのが中世の古城、シャーフェンシュタイン城です。シャーフェンシュタインのシャーフ(Scharf)とはドイツ語で羊という意味。シュタインは石という意味ですが、岩や山と意味もあり、羊山城ということでしょう。
田舎道を走り、城の入り口が見えてきました。
大きな観光バスでやって来たグループの観光客もいました。
入口のアーチをくぐり、中庭を抜けると、カフェテリアの広いテラスがあります。
おじさんたちが明るいうちからビールや白ワインを飲みながら会話を楽しんでいました。
おじさんたちが妙に羨ましく思えて、私もビールで休憩を取りました。ただし、レンタカーだったのでノンアルコールビールです。
テラスを横切り、お城の建物を撮影しました。
シャーフェンシュタイン城は西暦1209年にはじめて古文書に登場しており、12世紀の後半には建てられたと考えられています。
はじめはグライヒェンシュタイン伯爵という貴族の城でしたが、後にマインツ大司教の所有となります。
また、その歴史の中で落雷とドイツ農民戦争のために二度焼失を経験し、再建されました。
現在はライネフェルデ・ヴォアビス(Leinefelde-Worbis)市の所有となっています。
入場は無料で、展望台も兼ねたテラスからはライネフェルデの町を一望できます。
以前、紹介したベアレプシュ城やルートヴィヒシュタイン城は宿泊できますが、シャーフェンシュタイン城に泊まることはできません。
純粋に市民と憩いの場として活用されています。
この時は城の中では、芸術家の展覧会が開かれており、コンサートなどの文化的なイベントにも活用されています。
城の外は子供たちの遊び場にもなっています。
シャーフェンシュタイン城への行き方は、ゲッティンゲン駅からRB(レギオナル・バーン:ローカル線)でボイレン(Beuren)へ向かいます(途中、アイヒェンベルク(Eichenberg)で乗り換え)。ボイレンの駅から徒歩40分(2.4km)。
あるいは、ゲッティンゲン駅からRE(レギギオナル・エキスプレス:ローカル急行)でライネフェルデ(Leinefelde)まで行きます(これも途中アイヒェンベルク駅で乗り換え)。ライネフェルデのバスターミナル(Leinefelde ZOB)で4番のハイルバート・ハイリゲンシュタット(Heilbad-Heiligenstadt)行きのバスに乗り、ボイレンで下車。徒歩で40分(2.4km)。
シャーフェンシュタイン城はドイツのここにあります。