ドイツのど真ん中にある アイヒスフェルト(Eichsfeld)という地域、その中心的な町が ドゥーダーシュタット(Duderstadt)です。
5月最初の週末は旧市街で市が開かれてました。自動車のディーラーは新車を、花屋さんはたくさんの花を街路に並べ、大いに賑わいました。
さて、ドゥーダーシュタットのシンボルが捻れた屋根を持つ市門が Westerturm(ヴェスタートゥルム:西の塔)です。伝説によれば、市門の屋根は悪魔がねじったのだと言われています。
ドゥーダーシュタットの西門、ヴェスタートゥルムは現在小さな博物館 WESTERTURM - ENSEMBLE(ヴェスタートゥルム・アンサンブル)として公開されており、市門の塔に登ることもできます。
入り口は塔の左側に隣接している木組みの家です。
中世ドイツの町は市壁でぐるりと囲まれており、ドゥーダーシュタットでは、ヴェスタートゥルムの市門を起点にして市壁が残っています。博物館の中で市壁を見ることができます。
この博物館は中世のドゥーダーシュタットが市壁と市民によって防衛されたかがテーマ。画像のような昔の石でできた砲弾も展示されています。
町を外敵から防衛するための武器であるボウガンや銃、射的の腕を磨くための的も展示されていました。
スクリーンに映し出された標的を銃やボウガンで射撃する楽しいゲームもあり、高得点を出すと記念のメダルが貰えるそうです。
博物館の木組みの家のエリアで見学を終えて、塔に登りましょう。
市門の下を行き来する人たちを真上から見ることもできるのです。
私がかつてドイツで暮らしていた1990年代後半から2000年代のはじめ、ヴェスタートゥルムは倒壊の危険性があり、内部を見学することができませんでした。
その後、長らく改修工事が続きました。ようやく今年ヴェスタートゥルムの中を見学できました。素敵な博物館となっていました。
ヴェスタートゥルム・アンサンブルは火曜から日曜の10時から12時、14時から16時まで開館。月曜日が休館日。入館料は2ユーロ。
ドゥーダーシュタットへの行き方は、ゲッティンゲン駅前のバスターミナル (ZOB) から150番か170番のドゥーダーシュタット (Duderstadt) 行きのバスに乗り、終点で下車。
ドゥーダーシュタットのヴェスタートゥルムはドイツのここにあります。