ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ハイリゲンシュタット アイヒスフェルトの中心だった町 1

ドイツのど真ん中には、アイヒスフェルト(Eichsfeld)と呼ばれる地域があります。

黒い森のシュヴァルツヴァルト(Schwarzwald)やフランケン(Franken)といったドイツの地方の一つと考えてもらっていいと思います。

ただ、アイヒスフェルトが興味深いのは、ドイツ国内の3つの州にまたがり、冷戦時代には東西それぞれのドイツに分断されていたことでした。
これまでこのブログでは、アイヒスフェルトの中心地としてドゥーダーシュタット(Duderstadt)というニーダーザクセン州にある町を紹介してきました。
今回はアイヒスフェルトのもう一つの中心、ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)を紹介しようと思います。

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ハイリゲンシュタットは、旧東ドイツテューリンゲン州側のアイヒスフェルトにある、人口1万7千人ほどの小さな町です。

その名前「ハイリゲンシュタット 」を直訳するならば「神聖なる都市」となります。正式にはハイルバート・ハイリゲンシュタット(Heilbad-Heiligenstadt)と言います。

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上にも書いたとおり、冷戦時代に東側の陣営に組み込まれてしまったためにやや時代に取り残されたような鄙びた町です。西側だったならば、もっと賑やかでアイヒスフェルト随一の町のままだったでしょう。しかし、そうならなかったことでタイムスリップしたような感覚をハイリゲンシュタットでは楽しめます。ドイツ語で「フースゲンガーツォーネ(Fußgängerzone)」と呼ばれる歩行者天国となっている町の目抜き通りの商店は1970年頃の感じが漂っていました。

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旧市街の西にあるマインツ城(Mainzer Schloss)と呼ばれる壮麗な城館。このような立派な城は西側のドゥーダーシュタットにはなく、ハイリゲンシュタットがアイヒスフェルトの中心だったことを物語っています。現在はアイヒスフェルト郡(Landkreis Eichsfeld)の庁舎となっています。

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マインツ城の前には冷戦時代の東西ドイツ分断をモチーフにしたモニュメントを見つけました。

DEUTSCHLAND

EINIG

VATERLAND

 

WIR SIND

DAS VOLK

 

WIR SIND

EIN VOLK

 

ドイツは

唯一の

祖国

 

 我々が

 その民族である

 

 我々は

一つの民族である

 

ハイリゲンシュタットはかつてのアイヒスフェルトの中心であり、東西ドイツ分断の最前線の町でした。

ハイリゲンシュタットはドイツのここにあります。

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