ドイツのど真ん中にあるアイヒスフェルト(Eichsfeld)と呼ばれる地方は3つの州にまたがり、冷戦の頃は東西に分断されていました。
東側のアイヒスフェルトの中心地ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)は社会主義の陣営に組み込まれてしまったことで時代に取り残されてしまった感が否めませんが、文化の香りが漂う町です。
ハイリゲンシュタットに縁のある人物が「みずうみ」などの小説で知られる作家で法律家のテオドール・シュトルム(Theodor Storm)です。シュトルムは一時ハイリゲンシュタットで判事を務めていました。
町にはシュトルムの文学博物館もあります。
私はこの日、駆け足でアイヒスフェルトを回り、ハイリゲンシュタットにたどり着いたのが、すでに夕方で博物館は閉館していました。次回のドイツの旅ではこの博物館も訪れてみたいと思います。
この町で一番大きい聖マリーエン教会(Prpsteikieche St. Marien)は見事なゴシック建築。
教会前の路地はとても趣きがありました。中世と社会主義の時代と21世紀の現代が渾然としている空間で、気に入りました。
ハイリゲンシュタットの正式な名称はハイルバート・ハイリゲンシュタット(Heilbad-Heiligenstadt)といい、バート(Bad)というドイツ語が示すとおり保養地でもあります(Badは英語のbathに当たります)。
改めてじっくりとこの町にも滞在してみたいと思いました。
ハイリゲンシュタットへは鉄道で行くことができます。
ハイリゲンシュタットはドイツのここにあります。