今日、10月3日はドイツ統一の日(Tag der deutschen Einheit)の祝日です。今から約30年近く前の1989年の11月にベルリンの壁が崩壊しました。ドイツの再統一したのはその翌年の1990年の10月3日です。
私が10代後半の多感な時期にベルリンの壁が崩壊するのを興奮しながらテレビで見ていました。来年がベルリンの壁崩壊から30年の記念の年となります。
ドイツのど真ん中は今でこそドイツの地理的な中心ですが、1990年以前は東西ドイツの国境で分断されていました。現在では、旧東西ドイツを行き来する道路の路肩には国境があったことを示す標識が立っています。また、東西冷戦時代の国境のフェンスが今も残されています。
上の画像は、テューリンゲン州のタイストゥンゲン(Teistungen)に残されているフェンスです。この近くには アイヒスフェルト国境地帯博物館(Grenzlandmuseum Eichsfeld)があります。
こちらはシフラースグルント(Schifflersgrund)の国境のフェンスです。フェンスの左側の斜面には、東側から逃亡を試みて射殺された人を悼む十字架が立っています。ここにもシフラースグルント国境博物館(Grenzmuseum Schifflersgrund)があります。
そして、東西ドイツの統一を考える上で見逃せないのが「善き人のためのソナタ」という映画ではないでしょうか。東ドイツの監視社会に翻弄された人々を描いた名作です。
これから来年、再来年と現代ドイツの記念すべき年がやきて、ドイツへの関心が高まるのではないでしょうか。ドイツ統一の現場だったドイツのど真ん中を旅してみてはいかがでしょうか。