今回ご紹介するドイツのど真ん中にある古城は謎の城です。
私がかつてドイツに住んでいた2000年代のはじめからずっと気になっていたお城がこのアーデレプセン城(Schloss Adelebsen)です。
ゲッティンゲンから車でハーメルンへ向かう途中に見つけたのが、この城でした。
ドイツのお城は自治体であれ、個人の所有であれ、貴重な観光資源であり、道路を走っていると標識でお城の存在を教えれてくれるものです。しかし、このアーデレプセン城は何の情報もないのです。私が持っている道路地図にもこの城は載っていません。
ドイツの古城の多くはホテルやユースホステル、レストランとして活用されていたり、市民の憩いの場となっていますが、アーデレプセン城は宿泊も食事もできません。
というのもアーデレプセン城は公開しておらず、原則的に立ち入りを認めていないからです。この城を謎の城としたのも、このことからです。
10数年来ずっと気になっていた謎の城だったので、今年春のドイツの旅では写真を撮りにアーデレプセンまで足を伸ばしてみました。ただ、帰国間近ということもあり、駆け足での写真撮影となってしまいました。
アーデレプセン城は訪問者を完全にシャットアウトしているというわけではなく、事前に連絡すれば、見学は可能なようです(4月から9月の間)。ただ、私一人のためにお城を案内してもらうのも気が引けたので、外からの撮影に留めました。ただ、いつかお城の中も見てみたい、別のアングルでも城の写真を撮りたいと思っています。
アーデレプセン城を後に南下して、菜の花畑の遠くにアーデレプセンの町が見えます。
アーデレプセン城はドイツのここにあります。
アーデレプセンへは、ゲッティンゲンから鉄道に行くことができます。
ゲッティンゲンを中心に半径約30キロにある10のお城をこれまで紹介してきましたが、今年春のドイツの旅での古城巡りはアーデレプセン城が最後の城です。しかし、ドイツのど真ん中にはまだまだたくさん中世の古城があります。次回の旅でもいろいろなドイツのど真ん中の城を巡ってみたいと考えています。