11月下旬から12月の初めにかけてドイツのど真ん中を訪れ、1泊2日の強行軍でデンマークにも足を伸ばしました。
今回の冬の旅で、強行軍の中でも1杯だけ生のクリスマスビールを飲むことができました。
ユトランド半島の田舎のパブで飲んだのは、フールサング(Fuglsang)という醸造所の褐色のクリスマスビール。ハーフパイントくらいの小さいグラスで25クローネ。フールサングとは、鳥の歌という意味で、グラスにはハミング・バードが描かれていますね(醸造所の社名「フールサング」は設立者の姓がフールサングだったことから付けられました)。
グラス1杯だけでは物足りないので、ユトランド半島のスーパーマーケットでお土産に6缶パックを購入しました。うち2本をゲッティンゲンでお世話になっているお宅のご主人に差し上げ、2本を自分で飲み、残り2本を日本に持ち帰りました。
お土産にデンマークで買ってきたのは、デンマークで最もメジャーなビールの銘柄 Tuborg。日本ではツボルグと言われますが、デンマーク語ではトゥボーと発音します。クリスマスビールのことをデンマーク語では、ユーレブリュグ(Julebryg)と言います。ユーレ(jule)がクリスマス、ブリュグ(bryg)が醸造という意味です。Tuborg のクリスマスビールは、しんしんと雪の降る夜にビールを配達するTuborgのトラックとプレゼントを配るサンタクロースが鉢合わせする可愛いイラストのパッケージが目印。
こんな楽しい宣伝の動画もあります。先述のクリスマスビールの解禁日、J-Dayは、Tuborg1990年にはじめたもので、いわば、Julebryg’s Dayということでしょう。
開栓して、Tuborg のグラスに注いだビールは、赤い色を思わせる濃い琥珀色をしています。デンマークのクリスマスビールは総じて琥珀色をしています。クリスマスにはピッタリかもしれませんね。アルコール度数も5.6%と少々高めで、味わい深く仕上がっています。とても美味しいビールで、できることならば毎年冬には飲みたいものです。
この時期にデンマークを旅行される方には、ぜひとも味わっていただきたい1杯です。