ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

巨大な戦争記念碑を訪ねる

昨年の11月下旬から12月はじめまでの2週間ドイツのど真ん中を旅しました。

旅の主な目的はクリスマスマーケットを14年ぶりに訪れることでしたが、もう一つの大きなテーマがドイツのど真ん中のダークツーリズムでした。

これまでのこのブログでは、東西ドイツ統一について知ることのできる国境博物館を紹介してきましたが、今回は第2次世界大戦に関するものです。

イメージ 5

ゲッティンゲンから南へ、カッセルやフランクフルト方面へ向かうアウトバーンや電車の車窓から上の画像のような巨大な建造物を目にすることができます。私もハーンシュタイン城悪魔の説教台へ車で向かう時にこの建造物の近くをたびたび通りかかっていました。2018年のドイツ冬の旅でようやくこの建造物を訪れてることができました。

イメージ 1

この異様な建造物は、ゲッティンゲンの10キロほど南にあるフリートラント(Friedland) という村の丘に建てられた、第2次世界大戦後に住む場所を追われて帰還したドイツ人たちや捕虜となり抑留を経験したドイツ兵たちのための記念碑です。また戦没者慰霊碑であるとも言えるでしょう。

イメージ 2

フリートラントの村には第2次大戦後の帰還者を収容する施設がありました。

1967年には、ドイツへの帰還者、戦時捕虜経験者、戦時行方不明者の親族の会によってこの記念碑が建てられました。高さ28メートルのコンクリート製の4枚の尖った板が十字架を描くように向い合い、遊歩道で周りをぐるりと巡りながら近くまで行くことができます。

イメージ 3

巨大なコンクリートの記念碑が向かい合い面には、コンクリートの板が取り付けられています。

画像の一番下の白い板には、

VÖLKER ENTSAGET

DEM HASS-

VERSÖHNT EUCH, 

DIENET

DEM FRIEDEN-

BAUT BRÜCKEN

ZUEINANDER!

 

             人々よ、憎しみを捨て、

                 和解し、

                  平和に寄与し、

                                                       互いに橋を架けよ!

 

という戦争で苦い思いをした人ならではの深い警句が刻まれています。

ドイツもまた第2次世界大戦の敗戦国。ドイツにも満州から命からがら帰還した日本人やシベリア抑留を経験した日本兵と同じように苦しい思いした人たちがいたということですね。このことは日本では気づかないことです。もちろん、愚かな戦争やホロコーストに突き進んだことの埋め合わせにはなりませんが……

イメージ 4

戦争帰還者の記念碑のある丘からはフリートラントの村とゲッティンゲンが望めます。遠くに霞んでいるのがゲッティンゲン。

また、ここから数キロ南下すると、ニーダーザクセン州ヘッセン州テューリンゲン州が1点で接する州境があります。つまりここもまた冷戦時代の東西ドイツの国境だったのでした。

フリートラントの戦争帰還者記念碑はドイツのここにあります。

記念碑への行き方はゲッティンゲンからカッセル(Kassel)方面行きのローカル列車(RB)に乗り、フリートラント(Friedland)で下車し、徒歩で約20分。

また、村には戦争帰還者に関する博物館があります。今回の旅では博物館を訪れることができなかったので、次回の旅では必ず訪れたいと思います。

フリートラント博物館のホームページはこちらをクリック。