昨年、2019年のドイツの旅では、ハルツ山地の南麓ヴァルケンリート(Walkenried)にある修道院跡の博物館を訪れました。1525年に農民戦争で破壊されて廃墟となった修道院を博物館として整備したものですが、別の日に現役の修道院を訪れることができました。
この日は、前夜に古城ホテルのヴォルフスブルネン城に泊まり、アイヒスフェルト(Eichsfeld)を通ってゲッティンゲンへの帰り道に修道院に立ち寄りました。
修道院はヒュルフェンスベルク(Hülfensberg)とい448メートルの小高い山の上にあり、フュルフェンスベルク修道院(Kloster Hülfensberg)と呼ばれるフランシスコ会の修道院です。旧東西ドイツの国境からも近く、冷戦時代に東西に分断されていたアイヒスフェルトのでも東側、現在のテューリンゲン州にあります。
上の画像、赤い瓦屋根と木造の建物が修道院です。しかし、黒い修道服を着た修道士には出会えませんでした。また日本人の旅行者の私が建物の中に立ち入るのは憚られました。
修道院のすぐ向には教会もあります。
そして、その近くには礼拝堂(チャペル)もあります。ヒュルフェンスベルクは古くからアイヒスフェルトの巡礼地であり、「アイヒスフェルトの聖なる山」とも呼ばれ、外科医とは隔絶された祈りのための空間となっています。この日、観光客なのか巡礼者なのか、見学をする人たちもいました。
ヒュルフェンスベルクの山の際には大きな十字架も立っており、展望台になっています。
十字架の展望台、アイヒスフェルトの聖なる山の上からはふもとの村やアイヒスフェルトの丘を望めます。
ヒュルフェンスベルクはドイツのここにあります。