これまでドイツのど真ん中にあるお城をいくつか紹介してきました。
この4月から5月にかけてのドイツのど真ん中2018春の旅では、いくつかお城を巡って来ました。
今までご紹介してきたドイツのど真ん中の古城はいずれも城跡ともいうべきもので、完全な形のお城ではありませんでした。しかし、今日ご紹介するベアレプシュ城(Schloss Berlepsch)は完全な形で現在まで残っているお城です。
ベアレプシュ城はゲッティンゲンのあるニーダーザクセン州(Niedersachsen)と南隣りのヘッセン州(Hessen)の境堺ともいうべきところにあり、ゲッティンゲンからヘッセン州のカッセル(Kassel)へ向かうアウトバーン7号線(A7)の上からも見えます。この日はアウトバーンではなく、連邦道3号線(B3)でベアレプシュ城へ向かいました。
前回アップした菜の花畑の画像(2枚目)はこのお城の庭から撮影したものです。
完全な形で残る中世の城はやはり美しくおもしろい造形をしています。城と同じ名前のベアレプシュ伯爵の所有で、手入れもしっかりと行き届いていますね。
城内の「祝祭の間(Festsaal)」はレストランとして営業しており、週末には結婚式の披露宴会場としても利用されることもあります。
ドイツ人たちはこのような城で結婚式をすることに憧れがあるようですね。
レストランでの料理は、今回の旅で一番美味しい食事でした。
画像は鴨肉のローストとシュプフヌーデル(ドイツのパスタ?)と赤キャベツのワイン煮。値段も高かったのですが、奮発した甲斐があり、その美味しさには感動しました。ドイツ料理は豪快でしょっぱいだけだと思っていましたが、ソースの味付けは繊細で非の打ち所がなく、さすが貴族の城のレストランはちがうなぁと目から鱗が落ちました。
次回のドイツのど真ん中ツアーでもぜひまた食事かお茶をしに行きたいものです。
また城の中庭と公園、付属のチャペルを見学することもでき、中世の騎士たちのトーナメントやコンサートなどのイベントも開催されています。
そして、ベアレプシュ城には宿泊も可能です。
現在まで完全な形で残った城は有効に活用されているようです。
ベアレプシュ城への行き方は、ゲッティンゲンから電車でヴィッツェンハウゼン(Witzenhausen)、またはゲルテンバッハ(Gertenbach)で下車。そこからタクシーを利用することをお薦めします。
また、ヴィッツェンハウゼンの駅からはハイキングコース(約8キロ)があり、脚力に自信のある方は歩いてベアレプシュ城へ行くこともできます。
レストランは月曜と火曜がお休み。
城の中庭と公園、チャペルの入場料は12才以上が3ユーロです。
ベアレプシュ城のホームページはこちらをクリック。
ベレプシュ城はドイツのここにあります。