ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンの北には「英雄の城」があります。
ゲッティンゲンからハノーファー方面へ向かう電車の車窓からも英雄の城は見ることができます(ただし高速列車のICEからは、一瞬で通り過ぎてしまうので、城に気がつかないかもしれませんね)。
英雄の城ヘルデンブルクは、ザルツデアヘルデンの村を見下ろす丘の上にあります。
電車の車窓からも異様な雰囲気が感じられ、私も20年来気になっていた城でした。2018年冬のドイツの旅でようやくこの城を訪れることができました。
城へ続く遊歩道を歩いて城のある丘に上りました。
昨年の春のドイツの旅でもいくつかの城を訪れましたが、それらの城は完全な形で現代まで残っていたり、修復・改修されて、ホテルや宿泊施設、カフェなどに活用されています。
しかし、英雄の城ヘルデン城は残念ながら廃墟なっているお城でした。それでも建物はかなりの割合で残っています。ただし、チャペルなど立ち入ることができません。
英雄の城は、以前紹介したヘルツベルク城を所有した有力貴族のヴェルフェン家(Haus Welfen)によって13世紀に建てられたとも言われ、ヴェルフェン家の居城となりました。
しかし、15世紀後半にヴェルフェン家の居城がヘルツベルク城に移ってしまい、18世紀には城は使われることもなくなりました。
現在城はニーダーザクセン州によって整備されて、地元の人たちが協会を組織して管理しています。誰でも無料で立ち入ることができ、眺めのよい地元の人たちの憩いの場となっています。また、城の一角にあるレストランでは、美味しい食事を食べることもできます。
ザルツデアヘルデンの駅から歩いていけるので、ゲッティンゲンから最も行きやすい古城でしょう。
ヘルデン城への行き方は、ゲッティンゲンからハノーファー方面へのローカル列車(RB)に乗り、アインベック・ザルツデアヘルデン(Einbeck-Salzderhelden)で下車。徒歩5分。
また、ザルツデアヘルデンはビールのふるさとアインベックの町の一部なので、合わせて観光するのもおすすめです。
ヘルデン城はドイツのここにあります。
ヘルデン城のホームページはこちらをクリック。