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低地ドイツ語の小冊子

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オルデンブルクの低地ドイツ語小冊子 SNACK PLATT

今月のはじめ、つまり年が改まったばかりの頃にドイツから手紙が私の元に届きました。

送り主はゲッティンゲン在住の友人A君。封筒を開封すると、「SNACK PLATT」というタイトルの小冊子が入っていました。「スナック・プラット」というと、何かスナック菓子を連想してしまいますが、「低地ドイツを話そう」という意味で、低地ドイツ語に関する冊子でした。

A君と私は昔ゲッティンゲン大学で低地ドイツ語のゼミに通っていました。彼自身が低地ドイツ語の話者であり、低地ドイツに関心のある私にこの冊子を送ってくれたというわけです。

A君は今もゲッティンゲンに住んでいますが、彼の故郷は北ドイツのオルデンブルク(Oldenburg)です。この低地ドイツの冊子はオルデンブルク郡が発行したもので、A君がオルデンブルクの実家に帰省した時にでも手に入れたのでしょう。

低地ドイツ語とは、北ドイツで話されるドイツ語の方言ですが、方言にしては文法も少しちがいます。またドイツの国語ではないので、地方によって使われる語彙もちがいます。地方ごとの低地ドイツ語があるのも興味深いです。A君が送ってくれた冊子の低地ドイツ語はオルデンブルク地方の低地ドイツ語ということになります。

コロナ禍、特に私の暮らす地域は非常事態宣言下にあり、とかく家に篭りがちで気分が滅入ってしまいます。そんな時にこんな便りが届いたのは何よりも嬉しいことでした。ステイホームの間にこの冊子で低地ドイツ語のボキャブラリーを少しでも増やして、次にゲッティンゲンでA君に会ったら低地ドイツ語で会話をしてみたいと思います。