ドイツのど真ん中!

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ギリシア料理の名店「ポティス」が今月末に閉店

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ポティスのグリル料理

先週ゲッティンゲンの地元新聞、ゲッティンガー・ターゲブラット(Göttinger Tageblatt)のサイトを覗いていると、市内のギリシア料理レストラン「ポティス(Potis)」が今月末で閉店するという記事がトップに出ており、大いに驚きました。

このポティスは、私も何度も食事をしたことのあるレストランで、ゲッティンゲンで初めてちゃんとした食事をしたのもこのポティスでした。今から20数年前、ライン河畔のゲーテ・インスティトュートでドイツ語を勉強し、ゲッティンゲン大学に入学するために引っ越してきた日の最初の晩ごはんを食べたのが、ポティスだったのです。

ゲッティンゲンで勉強や研究をした人の中には、ポティスでギリシア料理を食べたことのある人が数多くいることでしょう。

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お肉たっぷりなポティスのグリル料理

コロナ禍でこの2年間ドイツに行くことができませんが、毎年ドイツに行くたびにポティスで食事をしていました。それほど肉料理の美味しいレストランでした。上の画像は、ゲッティンゲン滞在で毎回ご厄介になっているお宅のご主人と奥様をお礼にポティスでの食事に招待した時のものです。

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羊乳のチーズを豚肉で巻いたスブラキ(串焼き)

2019年にゲッティンゲンに滞在した時も一人でランチを食べに行きました。私がポティスで一番好きな料理が羊の乳のチーズを豚肉で巻いて串に刺してグリルした「スブラキ」です。これが食べられなくなるというのはとても残念です。

今月末ポティスが閉店してしまうのは、オーナーの方が高齢になり隠居するためだと報じられていましたが、働いている料理人の誰かが引き継いでくれることを願わずにはいられません。

大学町のゲッティンゲンは学生向けの安いファストフードの店はあるのだけれど、市内に美味しいレストランがどんどんとなくなってきているように思えてなりません。

コロナ禍で日本からの留学生や研究者たちがゲッティンゲンでどのようにしているのか分かりませんが、ポティスが閉店する前の今のうちに一度食事に行っておくべきだと思います。私ももう一度ポティスで羊のチーズ入りのスブラキを食べたかったものです。