３年前の2018年11月下旬から12月の上旬にドイツのど真ん中のゲッティンゲンに滞在しましたが、アンヌ・ドゥールト・ミキルセンのクリスマス・コンサートを聴きに１泊２日でデンマークにレンタカーで遠征しました。行きはゲッティンゲンからずっとアウトバーン7号線（A7）と接続するヨーロッパ道路45号線（E45）の高速道路を走りましたが、帰りはあえてドイツ国境の手前で高速道路を下りて、いわゆる下道でドイツに入りました。
それはドイツ側にあるデンマークのスーパーマーケットに立ち寄るためでした。それがドイツ最北の街フレンスブルクにある「Calle（カレ）」というお店です。駐車場にはデンマークのナンバーをつけた車がたくさん止まっていましたし、入口の「いらっしゃいませ」がドイツ語のWILLKOMMENではなく、デンマーク語のVELKOMMENと表記されています。入口脇の軽食コーナーではドイツのソーセージ Wurst ではなく、デンマーク式のホットドッグ pølse を食べられます。
国境を越えてデンマーク人がわざわざドイツに買い物に来るのは、日本の消費税にあたる付加価値税にドイツとデンマークでは差があって、このスーパーをある種免税店のように使っているのではないかと思われます。お店の中では圧倒的にお酒売り場の面積が広く、チョコレートなどのお菓子売り場も充実し、ほぼ免税店のようですね。支払いもユーロ、デンマーククローネの両方でできます。私はこの国境のスーパーでデンマークのチョコレートをお土産に買い、デンマーク遠征中に残っていたクローネの小銭をすべて使い切りました。
2000年代の前半にゲッティンゲンに住んでいた時にも何度か車でユトランド半島のデンマークに出かけました。アウトバーンではなく、下道で国境を越える時はこのCalleで休憩し、デンマークのソーセージを食べて腹ごしらえをしてからデンマークに入りました。アウトバーンなどの高速道路を使えば、あっという間に国境を越えらますが、下道を走ると面白いお店や風景に出会うこともできます。
コロナ禍でドイツにもデンマークにも行けない日々が続いていますが、またハンブルクからシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州の道路を走り、デンマークへ旅したいと思います。
ドイツ側のデンマークのスーパーマーケット Calleはドイツのここにあります。
