ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ゲンゼリーゼル・キスに遭遇

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今月の前半、ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンに滞在中に偶然、ゲンゼリーゼル・キスに遭遇しました。

大学都市のゲッティンゲンでは、ゲッティンゲン大学で博士号を取得した者は旧市庁舎前にある「ガチョウ番娘リーゼル(ゲンゼリーゼル:Gänseliesel)」にキスをするという怪しい風習があります。

この日の午後、ゲッティンゲンの町に出てみると、何学部の何を専攻していた人かは分かりませんが、男性がリーゼルの銅像によじ登り、花束を捧げて、キスをしていました。

こうした光景は、ゲッティンゲンに暮らしていると、たびたび見かけます。

そしてハプニングも起きます。ガチョウ娘リーゼルの銅像の台座の下は噴水となっており、思わず足を踏み外してずぶ濡れになっててしまう人や、女性の博士号取得者が銅像によじ登る時にスカートがまくれ上がってパンツ丸見えになったのを私は目撃したことがあります(ドイツの女性は下着を見られたくらいで過剰に恥ずかしがったりしないのですが……)。

私の学友もかつてこのガチョウ娘にキスをしました。ある学科の教授の後継者と目されていた人でしたが、大学改革でその学科が突如閉鎖されてしまい、研究者の道は閉ざされてしまい、今はドイツのどこかのギムナジウム(日本の高等学校に相当する学校)の先生をしているようです。

この日、リーゼルにキスをした彼も博士号を取ったからと言って、明るい未来が約束されているとは限りません。

彼がゲッティンゲン大学で身に着けた知識で彼なりの幸せな人生を送れることを祈ります。ひとまずは、おめでとう! Herzlichen Glückwunsch!