ドイツのど真ん中!

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ドイツ、木組みの家の言葉 5 この家は誰のものか?

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Dies Haus ist mein
und doch nicht mein
nach mir kommet 
 ein andrer rein
 
Dein ist sein und 
auch nicht sein wer
wird wohl Herr
des Hauses sein?
 
この家は私のものである。
しかし、私の家ではない。
私の後に別の誰かが入るだろう。
 
お前のものは彼のものであり
そして彼のものでもない。
この家の主はいったい
誰になるのだろう

 

ヘッセン州の北部、ヴィツェンハウゼン(Witzenhausen)にある木組みの家の壁に記された言葉。所有することの儚さを訴える警句。

マイホームは子や孫に受け継がれていくものだと思いがちですが、この家の主の所有することへの冷静な眼差しにハッとさせられました。

人は何かを手に入れているようで、その実何も手に入れていないのかもしれませんね。

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この家は現在、カフェやバーとして営業しており、持ち主もいろいろと変わってきたのではないかと想像できます。

ドイツの木組みの家の壁や梁には、建てた人のものと思われる言葉が記されています。

その言葉を探してドイツを歩くのもおもしろいものです。