ドイツのど真ん中の少し北、アインベック(Einbeck)の町にある自動車と二輪車の歴史を学べる博物館「PS.SPEICHER(ペーエス・シュパイヒャー)」を引き続き紹介します。
第2次世界大戦中や戦後の冷戦時代の貴重な車両も展示されています。
実物を見たのはこれが初めて、実は今まで名称もよく分からなかったのですが、第2次世界大戦中ドイツで開発生産されたケッテンクラート(Kettenkrat)というバイクと戦車が合体した乗り物。日本語では半装軌車というのですね。バイク版ハーフトラックといった感じですね。NSUのSd.kfz.2と思われます。
上の画像の2台の赤い車は第2次世界大戦中、開発が止まっていたのですが、戦後ドイツが東西の2つの国に分裂すると、奇しくも東西両ドイツで兄弟車が誕生したと事例として紹介されていました。右が東ドイツのIFA F9、左が西ドイツのDKW F91です。
こちらは東ドイツのトラバントP50(Trabant P50)。現在でも旧東ドイツをドライブしていると、たまにトラバントが現役で走っているのをを見かけますが、それらは601というモデルです。このP50はトラバントとして最初のモデルで、私もこの自動車博物館で初めて目にしました。
このようにアインベックのPSシュパイヒャーでは、初めて目にする珍車のオンパレードで、デジタルカメラのバッテリーがいくらあっても足りない状態でした。
春休みや10連休にドイツを旅行されるという方は足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。