ドイツのど真ん中にあるアイヒスフェルト(Eichsfeld)という地域をレンタカーでドライブしました。アイヒスフェルトには緩やかに丘がうねりながら広がります。うねる丘には麦が穂を出して実り、青空に夏の雲が浮かんでいました。今頃はすでに麦も刈り取られたことでしょう。
農道を挟んだ木立の中に十字架に磔にされたキリストの像が麦畑を見守っていました。
アイヒスフェルトではもともとカトリックが信仰されていましたが、マルティン・ルターの宗教改革でプロテストの地域となりましたが、その後の対抗宗教改革でふたたびカトリックに戻りました。アイヒスフェルトを旅していると、道端にキリストや聖母マリアの像や祠をよく見かけます。
また、画像を撮影したこの辺りはかつて東ドイツでした。アイヒスフェルトは西ドイツと東ドイツにまたがり、東西冷戦の時代には分断されて、この場所からそれほど遠くない場所には東西ドイツの国境がありました。