コロナウイルスの影響でドイツに行くことは当面できそうもなく、このところずっと食べ物についてのブログが続いています。今回もドイツのお菓子についてお送りします。
昨年のクリスマス、毎年ドイツのど真ん中の旅でお世話になっているお宅の奥様からシュトレンやレープクーヘンなどと一緒に送っていただいのが、上の画像のプリンテン(Printen)です。元々はドイツの西部のアーヘン(Aachen)で作られており、アーヘナー・プリンテン(Aachener Printen)とも言われます。レープクーヘンの一種とされていますが、プリンテンの方が原形なのだとも言われているようですね。しかし、今は通年でドイツ中のスーパーマーケットで買うことができます。画像のプリンテンはキンクラッツ(Kinkratz)というブランドの物。キンクラッツはランベルツ・グループ(Lambertz-Gruppe)という焼き菓子とチョコレートを製造する企業グループの一つで、以前紹介したレープクーヘンのヘーバーライン・メッツガー(Heaberlein-Metzger)もグループ企業です。
ニュルンベルクのレープクーヘンが丸い形なのに対して、アーヘンのプリンテンは長方形の薄い板状です。送っていただいたプリンテンはチョコレートでコーティングされています。また、人の形をした物やチョコレートのかかっていない生地の味を味わえるものもあります。
ニュルンベルクのレープクーヘンは私の好物なのですが、シナモンなどのスパイスの香りがきつくて苦手だという人もいます。プリンテンはスパイスの香りが控え目でとても食べやすく、美味しかったです。地味な見た目なので、これまでプリンテンを自ら進んで買うことはなかったのですが、今回プリンテンを再評価することができました。本場のアーヘンには、プリンテンの銘店があるとのことなので、いつか食べてみたいものです。またドイツに行けるようになったら、北ドイツを回りながらアーヘンに行ってみたいですね.