今年のコロナ禍で私たちごく普通の日本人はしばらく海外旅行などできそうもありません。なので、今回のブログもこれまでのストックから。
ドイツのど真ん中にあるアイヒスフェルト(Eichsfeld)という地域には、草一本生えない山があります。この赤い山の存在については以前にも書きました。2017年の旅でレンタカーを運転中に偶然赤い異様な山塊を見つけ、2018年にゾンネンシュタイン(Sonnenstein)のスカイウォーク(Skywalk)から赤い山を撮影しました。
上の画像のように村の家々や教会の塔よりもはるかに高いのです。
この不気味な赤い山の正体ですが、自然のものではありませんでした。実は塩化カリウム鉱山の跡なのです。赤い土砂がこれほどうず高く積み上げられたのがアイヒスフェルトの赤い山だったのです。鉱山はすでに閉山となっており、操業はしていませんが、麓のビショファーローデ(Bischofferode)の村には鉱山の歴史を伝える博物館があります。残念ながら昨年、私はキュフホイザー(Kyffhäuser)へ向かっていたので、鉱山博物館に立ち寄ることができませんでした。コロナウイルスの感染が収まり、またドイツのど真ん中へ行けるようになったら、ぜひ見学してみたいと思います。
アイヒスフェルトの赤い山はドイツのここにあります。