ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ドイツ、木組みの家の言葉 1

ドイツの中世から建っている古い木組みの家には、梁や、通りから見て正面の部分(ファサード)にその家を建てた人によって彫刻されたり、書かれた言葉が今も残っています。多くは聖書や讃美歌の一節なのですが、中には、その人のモットーや心境などが刻まれており、とても興味深いものがあります。

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Willkommen Freund an dieser Stelle,
hier wohnt des Bürgers stilles Glück.
Tritt froh herein, laß an des Schwelle,
was dich beschweren kann zurück.

ラクトゥーア (Fraktur) 、いわゆる髭文字の書体で書かれています。

面白いのは、1行目と3行目、2行目と4行目の終わりでそれぞれに韻を踏んでいます。日本語で同じように韻を踏んで訳すことは不可能でしょうが、訳すと下のようになります。
友よ、ようこそこの場へ、
ここには市民の穏やかな幸福が住まう。
朗らかに入りたまえ、
お前を思う悩ませることは敷居の元に置いておけ。

家を訪ねてくる友だちに、会うからには楽しく過ごそうという呼びかけなのかもしれませんが、ふとわが身を振り返りました。人にはいつも明るくにこやかに接したいものですね。ドイツの名もない人の言葉です。こうした言葉を探しながらドイツを歩くのもまた楽しいものです。