ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ヘレーネ・フィッシャー、Atemlos durch die Nacht のラップバージョン

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先週11月25日、第2ドイツテレビ(ZDF)の人気長寿番組『ヴェッテン・ダス?(Wetten, dass..?)』ヘレーネ・フィッシャー(Helene Fischer)が出演。ドイツの女性ラッパー、シリン・デイヴィッドと共演し、大ヒット曲『アーテムロス・ドゥルヒ・ディー・ナハト(Atemlos durch die Nacht)』を熱唱しました。このラップ版は『アーテムロス…』の10周年記念バージョン。妊娠と出産を経て久しぶりに見るヘレーネ・フィッシャーの印象は少し変わった気もするのですが、圧倒的な歌唱力は健在です。

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このブログでは以前スイスのヨーデ歌手とコラボル歌手とコラボしたバージョンも紹介しました。またヘレーネ・フィッシャーの公式 YouTube では、ライブ版など様々な『アーテムロス…』を視聴することができます。

今年はクリスマスの夜にZDFで『ディー・ヘレーネ・フィッシャー・ショー(Die Helene Fischer Show)』が復活するようですね。

ゲッティンゲンでクリスマスマーケットが開幕

www.goettinger-tageblatt.de

ドイツのど真ん中 ゲッティンゲン(Göttingen)では、昨日11月27日に クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)が開幕しました。12月29日まで開催されていますが、12月24日から26日までの3日間はお休みです。

 

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アイヒスフェルト(Eichsfeld)ドゥーダーシュタット(Duderstadt)でもヴァイナハツトレフ(Weihnachtstreff)というクリスマスマーケットがスタート。こちらは12月23日まで開催されます。

 

ゲッティンゲンでクリスマスマーケットの設営がはじまる

今週ドイツのど真ん中ゲッティンゲンではクリスマスマーケットの屋台の設営がはじまっています。ゲッティンゲンの地元紙 ゲッティンガー・ターゲブラット(Göttinger Tageblatt)によれば、旧市庁舎前には高さ12メートルのクリスマスツリーが立てられたとのことです。

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クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)はドイツの長く暗い冬で最も楽しいイベントです。ゲッティンゲンの今年のクリスマスマーケットは11月27日の16時30分に開幕します。

コロナ禍を経てドイツにも旅行に行けるようになりましたが、ロシアによるウクライナ侵攻が長引き、ヨーロッパでも物価高だという話が聞こえてきます。さらにはイスラエル軍のガザ侵攻まではじまってしまい、心穏やかに楽しい気分でゲッティンゲンに行こうという気持ちにはなれないでいます。本心ではドイツに行きたくてたまらないのですが。一日も早く世界に平和が訪れることを願わずにはいられませんね。来年こそドイツに、ゲッティンゲンに行きたいものです。

ニュルンベルクのレープクーヘン ヴォイティネク

先月、身近な者がドイツのニュルンベルクに出張し、お土産にニュルンベルク名物のレープクーヘン(Lebkuchen)を買ってきてくれました。

ニュルンベルクのレープクーヘンを2銘柄をお土産に

ちょうど1年前に新型コロナの水際対策が緩和され、来日したニュルンベルクの方から頂いた、デュル(Düll)のレープクーヘンをリクエストし、もう一つ、 Woitinek というお店のレープクーヘンも買ってきてくれました。スーツケースに入れて持って帰ってきたので、端っこが折れ曲がっていましたが、それはご愛嬌というもの。


デュルのレープクーヘンは昨年その美味しさを十分に堪能したので割愛し、今回のブログはWoitinek のレーククーヘンについて書いていこうと思います。およそドイツ語らしい名前ではなく、ヴォイティネクと発音するものと思われます。おそらくスラブ系の名字ではないでしょうか。

お店のサイトによると、ヴォイティネクは125年の歴史を持つ家族経営のレープクーヘンのお店で、現在は4世代目と5世代目の家族が家業を盛り立てています。

砂糖衣のレープクーヘン。大きなアーモンドが美味しそう

買ってきてもらったヴォイティネクのレープクーヘンを食べてみました。大きなアーモンドが乗った砂糖衣のレープクーヘンはしっとりとした食感の生地で、蜂蜜が舌で感じられるほどにたっぷりと染み込んでいて、とても甘い味に仕上がっています。デュルのものとはちがったより濃厚な味わいです。

チョコレートをコートしたレープクーヘン

チョコをコーティングしたレープクーヘンは質の良い美味しいチョコを使っているのが実感できます。

前回のブログではゴルフ ヴァリアントで群馬県の伊香保温泉にドライブしたことを書きました。伊香保温泉名物の湯の花まんじゅうが饅頭屋さんごとに味や食感がちがうように、ニュルンベルクのレープクーヘンもお店ごとに個性があることを改めて知りました。ニュルンベルクの人たちにはそれぞれ自分の好みに合った贔屓のレープクーヘン屋さんがあるのでしょうね。

ヴォイティネクのホームページはこちらから

lebkuchen-woitinek.de

VW ゴルフ ヴァリアントをレンタルしてドライブ

伊香保温泉の麓にある上州物産館の駐車場にて

10月、ようやく猛暑が終わりを告げ、安心して出かけられるようになりましたね。

中旬に近所のレンタカー屋さんで久しぶりに車をレンタルして、ドライブを楽しみました。

2年前の2021年の秋には BMW MINIをレンタルしてドライブをしましたが、今回はフォルクスヴァーゲンのゴルフ ヴァリアントを借りました。近所のレンタカー屋さんでは「輸入車体感キャンペーン」というのをやっており、ドイツ車に乗ることができるのです。

東京都内にはお金持ちの人も多く、メルセデスBMWアウディを所有している人たちがざらにいますが、自動車を所有・維持できない者にしてみれば、たまに外車を運転できるのは嬉しいものです。完全におのぼりさんですね。

余談になりますが、3年前の2020年にも先代のゴルフ ヴァリアントをレンタルしていました。

先代のゴルフ ヴァリアントも2020年にレンタルしていました

現行型の方が細目の顔つきがシャープでデザイン的、カッコいいですよね。

2020年、2021年も、そして今年2023年も関越自動車道に乗って向かった先は群馬県伊香保温泉でした。我が家からはレンタカーをピックアップして、すぐに環八に入り、そのまま関越自動車道に乗れるので、何かと都合がよい。適度な距離で、高速道路での運転も楽しめます。

最近の車はパドルシフトになっていて、ステアリングから人差し指と中指をちょっと伸ばして変速できるようになっていて楽ですし、ほどほどに自分の意思で車をコントロールしている感じもありますね。

この日は伊香保温泉には泊まらず、公衆浴場で日帰り温泉を楽しみ、石段街のてっぺんにあるお饅頭屋さんで伊香保名物の湯の花まんじゅうを買い、そのまま東京に戻ってきました。無事故無違反の楽しいドライブでした。

アインベック、ティル・オイレンシュピーゲルの足跡

ビールのふるさとアインベックのマルクト市場

皆さんは ティル・オイレンシュピーゲル(Till Eurenspiegel)という人物をご存知でしょうか。クラシック音楽に詳しい方ならば、リヒャルト・シュトラウス交響詩ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらを聴いたことがあることでしょう。

ドイツのレクラム文庫版と日本語訳の『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら

このティル・オイレンシュピーゲルはドイツを中心にヨーロッパを放浪し、行った先々で色々な仕事に就きながらいたずらをしまくります。それもどうやら14世紀のドイツに実在した人物だったらしいのです。彼のやったいたずらの多くは排泄物のうんこが付き物。そのいたずらの数々は『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』という民衆本にまとめられ、現代まで読み継がれてきました。

アインベック、マルクト市場のティル・オイレンシュピーゲル像の噴水

このブログで以前に紹介したビールのふるさとアインベック(Einbeck)の街にもティル・オイレンシュピーゲルは2度訪れて悪さを働いているのです。

そのいたずらがビールの醸造所に職人の見習いとして雇われたという話。醸造所の親方が婚礼に呼ばれて、留守の間に同僚の下女と二人だけで仕事をすることになります。そのうちに下女がダンスに出かけることになり、ホップを煮ておくようにとオイレンシュピーゲルは言いつけられます。そしてここぞとばかりにいたずらをするのです。事もあろうに、ビールに欠かせないホップではなく、親が飼っているホップという名前の犬を煮てしまったのです。

オイレンシュピーゲル像の正面、足元には犬のホップもいるではありませんか!

ビールの街ならではのお話ですが、特産のビールにとんでもないいたずらを働いた男の像と噴水を街の真ん中に作ったアインベックの人たちの寛大さに感心してしまいますね。

アインベックでのティル・オイレンシュピーゲルのもう一つのいたずらですが、これはうんこ話。市場にすももを売りに行くお百姓さんの荷馬車に乗せてもらい、すももの上にうんこをして、売り物にならなくしてしまうといういたずらです。

少し前に日本では小学生向けの『うんこドリル』が大ヒットしましたが、中世ドイツの民衆もうんこ話が大好きだったのかもしれませんね。

ティル・オイレンシュピーゲルは北ドイツのメルン(Mölln)でペストにかかって死んだとされています。メルンの街にはティル・オイレンシュピーゲルの像があります。またニーダーザクセン州ブラウンシュヴァイク(Braunschweig)にも噴水があるようです。『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』を読み直して、彼の足跡を辿る旅をしてみるのも面白いかもしれません。

ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』の日本語訳は岩波文庫でも手に入ります。

アインベックのマルクト市場とティル・オイレンシュピーゲルの噴水はここにあります。

ゲッティンゲン、不発弾は今回も無事に爆破処理されました

昨日、ゲッティンゲン西部のヴェストシュタット(Weststadt)地区で不発弾の撤去が行われ、第二次世界大戦中のアメリカ軍の500キロ爆弾が爆破処理されました。

www.tagesschau.de

上の、ドイツ公共放送連盟(ARD)のニュース番組『ターゲスシャウ(Tagesschau)』のサイトで不発弾が爆破される瞬間の写真と動画を見ることができます。ものすごい爆発音と土煙が上がっています。

報道によると、昨日の現地時間17時の少し前にゲッティンゲンの市当局から爆破処理は成功したという発表がされ、18時前には住民の帰宅が許されたそうです。

今回の不発弾処理も無事に終わりましたが、ゲッティンゲンでは今後も地中に埋まっている不発弾の捜索が続きます。