今年のドイツの旅では、中世の石造りの見張りの塔に登ることも目的の一つでした。見張りの塔をドイツ語ではヴァルテ(Warte)と言います。
ドイツの田舎を車で走っていると、現在でもあちこちにヴァルテを見つけることができます。ヴァルテは中世の昔、町や村へと入ってくる外敵や侵入者を見張る防衛施設でした。当然のことながら見通しの利く丘の上や峠に作られました。
画像の見張りの塔はヴェーンダー・ヴァルテ(Wehnder Warte)といい、テューリンゲン州側のアイヒスフェルト(Eichsfeld)にあるヴェーンデ(Wehnde)という村の塔です。見張りの塔は、階段が整備されて誰でも自由に登ることができます。特にお金もかかりません。地元の人たちも散歩の途中で立ち寄り塔の上から景色を楽しんでいることでしょう。
峠のてっぺん、石造りの塔に上り、北側にあるのがヴェーンデの村とアイヒスフェルトの丘、そして霞むハルツ山地を望みます。
南にはタストゥンゲン(Tastungen)という村とその先にフェルナ(Ferna)という村が見えます。ドイツの田舎を旅して、中世の塔に上り景色を眺めるのも実に楽しいものです。
ニーダーザクセン州側のアイヒスフェルトにあるドゥーダーシュタット(Duderstdt)。町の北にある丘にはズールベルクヴァルテ(Sulbergwarte)があります。
塔のてっぺんから二つの教会が向かい合うドゥーダーシュタットの町を望みます。
ドイツの田舎には、まだまだたくさんの中世の見張りの塔が残されています。次回の旅でも塔に上り、写真を撮影したいと思います。
ドゥーダーシュタットとアイヒスフェルトはドイツのここです。