ドイツのど真ん中!

ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンやアイヒスフェルトを紹介しています。

ニュルンベルクのレープクーヘン

ビジネス向けのドイツ語の翻訳をやっている関係でドイツのお菓子などをいただくことがあります。

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しばらく前にニュルンベルクのお菓子レープクーヘン(Lebkuchen)をいだだきました。ご覧のような立派な装飾の缶入りのレープクーヘン。缶の前と後ろ、蓋にはニュルンベルクの丘に立つ城カイザーブルク(Kaiserburg)の絵が描かれていて、高級感が漂います。

ニュルンベルクのレープクーヘンといえば、シュミット(Lebkuchen SCHMIDT)が有名で、ドイツおど真ん中のゲッティンゲンにも冬季限定で目抜き通りのヴェーエンダー通り(Weender Straße)に店を出しますが、今回いただいたのは、へーバーライン・メッツガー(Haeberlein-Metzger)というメーカーのレープクーヘンでした。

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先日、紅茶を入れて、おやつにレープクーヘンをいただきました。缶には、チョコレートでコーテイングされた物と砂糖衣がけが入っていました。シュミットのものよりもふわっとさっくりとした食感のレープクーヘンのように感じました。レープクーヘンは私の好物なので、バクバクと完食してしまいました。

ニュルンベルクは人口50万を超える大都市なので、レープクーヘンはシュミット以外にもメーカーがあることを知りました。

クリスマスマーケットで知られるニュルンベルクを訪れている方はお土産にいかがでしょうか。

アイヒスフェルトの麦畑 2019

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 今年2019年の6月中旬、ドイツのど真ん中あたりの田舎道をレンタカーで走っていると、不意に広大な麦畑が広がりました。なだらかに盛り上がる丘一面に黄金色に輝く麦畑。麦秋には少し早い時期だったのですが、豊かに実る麦畑を見ることができたのは、とても幸運でした。

この辺りはアイヒスフェルト(Eichsfeld)と呼ばれる地方で、ゆるやかに丘が続く風景の土地です。冷戦時代には東西両方のドイツにまたがる地域で、アイヒスフェルトも東西に分断されていました。写真を撮影した麦畑は旧東ドイツ側で、テューリンゲン州にあります。

エンドウ豆のスープ(Erbsensuppe)を作ってみた

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 12月に入り、冷え込んできて、鍋物などの温かい食べ物が恋しくなりますね。

今年、2019年のドイツの旅では、スーパーマーケットで乾燥エンドウ豆を買って日本に持ち帰ったので、ドイツのソウルフード、エンドウ豆のスープ(Erbsensuppe)を作ってみました。乾燥のエンドウ豆は500gのパックで1.49ユーロでした。

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エンドウ豆のスープを作るには、エンドウ豆を作る前日の夜から水に浸けておきます。12時間以上浸けておくのがいいのではないでしょうか。上の画像では半分の250gくらいですが、これで7、8皿分くらい作れます。

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水を吸わせたエンドウ豆と玉ねぎ、ニンジン、じゃが芋、ベーコンと一緒にとにかく煮込みます。味付けはブイヨン(またはコンソメ)と塩と胡椒。とにかく煮込みます。前夜から水を吸わせたとしてもエンドウ豆はちょっとやそっとで柔らかくなりません。上の画像では圧力鍋を使っています。

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仕上げにドイツのソーセージを加えたいところですが、国産のプリマの香薫を鍋に投入します。 プリマの香薫は燻製のスモークの香りを楽しめるので、おすすめです。

時間や圧力をかけて煮込むと、エンドウ豆がふやけてうっすらと緑色のスープになります。エンドウ豆の風味と野菜やベーコンからの旨味が一体となります。見た目は良くないのですが、煮くずれやすいじゃが芋を使うといい感じにドロドロな食感になり、それがまた美味しいと思います。寒い季節多めに作って、2日目さらにじゃが芋が煮くずれてドロドロになるのが、これまた美味しいのです。

ソーセージにはドイツのマスタードでいただきました。

昔ドイツ人の友だちが「Jedes Böhnchen gibt ein Tönchen, jede Erbse einen Knall(豆を食べると音が鳴るんだ)」と笑って話していましたが、エンドウ豆を食べるとけっこうおならが出ますので、ご注意を。

アイヒスフェルトの丘と境界の石碑

ドイツのど真ん中にあるアイヒスフェルト(Eichsfeld)という地域はゆるやかな丘が続く風景です。見上げるような高い山はありませんが、広々とした丘の眺めはいかにも大陸的です。

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 昨年のちょうど今頃、グライヒェンシュタイン城という古城を訪ねた後に風力発電の風車と町や村の境界を示す古い石碑とベンチの風景に出会い、レンタカーを止めて写真を撮りました。ここは東ドイツテューリンゲン州ヴァッハシュテット(Wachstedt)という小さな村のはずれ。下り道の道路の先には、ディンゲルシュテット(Dingelstätt)という町が見えます。

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境界の石碑と広々とした丘の景色がとても気に入り、今年初夏の旅でも再び同じ場所を訪れて撮影しました。昨年は冬の重たく暗い雲に覆われていましたが、今年は天気に恵まれ光あふれるアイヒスフェルトの風景を撮ることができました。ゆるやかな丘の斜面には麦が茂っていました。

石碑の脇のベンチは今年新しくなっていましたね。

ドイツのど真ん中で古城巡り 2019年までの経過報告

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これまでドイツのど真ん中にある19の古城をこのブログで紹介してきました(アイヒスフェルトにあるグライヒェンシュタイン城は工事中で完全な姿を紹介できていないので、ナンバーリングをしていません)。

ドイツのど真ん中にある古城といえば、ゲッティンゲン近郊のプレッセ城ハーデンベルク城ハーンシュタイン城ルートヴィヒシュタイン城くらいだと考えていたのですが、探しはじめたらけっこうな数の城があることが分かり、これまでで20近い城を巡ってきました。

今年、2019年のドイツの旅では、エーリヒスブルク城グロースボードゥンゲン城マーティンフェルト城ヴォルフスブルネン城カトレンブルク城アウエの水城を新たに訪ねることができました。

上の画像は、昨年2018年冬の旅でたまたま見つけたハーデク城今年初夏の旅でも再び立ち寄ってみました。ハーデク城は優美な装飾はありませんが、緑豊かな公園として整備されています。

旅の拠点であるゲッティンゲンから車でアウトバーンを使わずに1時間程度で行ける場所にある古城を紹介していますが、実はまだまだ城があるようです。城跡も含めたら一体いくつあるのか分かりません。来年もまたドイツのど真ん中にある古城を発掘して、紹介していきたいと思います。

ドイツのど真ん中で古城巡り 18 アウエの水城

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今回ご紹介する古城もレンタカーを走らせている途中で偶然見つけた城です。

2019年のドイツの旅で宿泊してみた古城ホテルヴォルフスブルネン城(Schloss Wolfsbrunnen)をチェックアウトして、ヴェラ川(Werra)を渡って田舎道を走っていると、お城を示す標識が見つけてさっそく立ち寄ってみました。

ご覧の画像のような完全な形で残っている古城ではなく、残念ながら1階部分のみが残る城址ともいうべきもので、塔が付け足されています。

この城址があるのはヘッセン州北部、ドイツ木組みの家街道で紹介したヴァンフリート(Wanfried)にあるアウエ(Aue)という地区です。堀を巡らせた城は11世紀に建てられたアウエの領主だったフォン・アウエ(von Aue)という騎士の居城で、アウエの水城(Wasserburg Aue)といいます。城の手前には木製の橋がかかっており、水城だったことがうかがえます(現在、堀に水は流れていません)。

しかし1453年にアウエ家は断絶してしまい、エシュヴェーゲ(von Eschwege)という 別の領主に城は渡ります。そして1637年には30年戦争でクロアチア軍によって破壊され焼け落ちてしまいました。

現在は残された城址の1階部分と塔が小さな博物館となっており、城の遺物などが展示されています。破壊される前の城の模型も展示されており、6階建ての壮麗な形の城だったようです。

私が立ち寄ったこの日はヘッセン州キリスト教の休日で博物館は閉まっており見学することはできませんでした。上の画像では、城の前にイベント用のテントが設営されて、近く夏のお祭りが催されるようでした。アウエの地元の人たちが城址を大切に管理しながら有効に活用しているようですね。

アウエの水城はドイツのここにあります。

アウエの水城と博物館を紹介するヴァンフリート市のホームページはこちらをご覧ください。

ヴァンフリートやエシュヴェーゲの町とあわせて回ることをお勧めします。

ゲッティンゲン、クリスマス市は11月25日から

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ドイツのど真ん中、ゲッティンゲンでのクリスマスマーケット、今年2019年は11月25日からはじまります。12月24日から26日まではお休みで、12月29日まで開催されます。午前10時から午後8時30分まで(日曜日は午前11時から)。

画像は昨年2018年のクリスマスマーケットの風景。派手にデザインされたホットワインの屋台です。

今年もまたドイツに飛びたいのですが、10月に坐骨神経痛を患ってしまい、長時間のフライトはとても耐えられそうもないので、今年は行けそうもありません。

ゲッティンゲンのクリスマスマーケットのホームページはこちらをご覧ください。